2004-02-28

M-net 2004-02-28

『仕事で遊ぶ社員が会社を強くする』

 新刊本が発行された。イーストプレス社の発行で、14年前に書いた『人間仕事で遊べたら最高だ』の現代版である。
 本を書く事はハジをカク事であり、自分の知識のなさ、薄さ、巾の狭さを身を持って感じる。リーダーとして自分の考え方、生き方をまず掲げ、前面に出して、反論、批判やご意見を頂く事だと思っている。デスクロージャーの1つでもある。
 内容は読んで頂ければお分かりいただけるが、「頑張る時代」からチョット遊びのように「遊び心」を持って仕事に取り組むことが大切である。自分を取り巻く状況が一変してしまい、従来の価値観では行き詰ってしまう。早く気づいて、考え、行動する事が求められている時代でもある。
 何かのヒント、お役に立てれば幸いである。
 又この本を通して良い仲間や新しいネットワークが出来れば望外の喜びである。


日立の庄山社長

 2月26日ある会合で日立の庄山社長のお話を近くで聞かせて頂いた。
 「日立の経営改革」と言うテーマである。
 日立と言う会社は売上8兆円、グループ会社(日本700社、海外400社)1100社、社員(日本26万人、海外8万人)34万人の大組織である。

 日立のDNAは「モノづくりの進化」であり、改革(イノベーション)が今経営の中心。日立の問題点、弱い所、改革中の状況、成果など、様々な事をパソコンの絵を使いながら私達に話してくれた。良い所や強い所は誰でも話したいが、都合の悪い所や苦労している事などは話したくないのが常であるが、オープンに話してくださり、経営とは?リーダーとは?連結決算とは?人事とは?…生きた事例としてこれ以上の勉強はないと庄山社長を尊敬し、頭が下がった。

 日立は鈍牛と言われスピードが遅かったが、今経営改革の中心にこの「スピード」を置き数字や期日を持って対応している事や、M&Aの話ではIBMから事業を買い取った経緯、状況、実力成果主義の徹底など様々…。
社長だけでも国内に700人いる。この管理はどうしているのだろうと思っていた所、「数字で評価し、結果責任で全ては社長人事で表す」との事であった。
 日本にも素晴らしい「本当の社長」がおり、刺激を受けた2時間であった。