2004-02-08

M-net 2004-02-08

買う理由

 モノが売れない。
 売れているモノと売れないモノがあるが、その差は何だろう?と言う話をした時、
「消費者は買う理由が分からない」と話した人がいる。
 高いから、安いから…必要だから、欲しいモノがないから…ではないと言う。
 ユーザーの視点で「買う理由を明確に教えてあげたら良い」と話してくれた。
例えば1つのPOPをつけただけで売上が上がる。
・数字を具体的に表現し、見出しに持っていく。
・希少性を出して80個限定です、とか
・思いッきりTVで紹介された○○です。

 ユーザーは自分と関係や興味あるものにしか反応しないので、この商品やサービスはお客様と関係あると言う事を知らせ、同感して頂き、納得した時、モノを買う。チラシ、広告をとっても、モノを売っているチラシではダメであり、体験を売っているチラシが活きる。
 つまり、従来のような顧客満足度をいくら上げても、努力してもダメである。モノは売れない。


夢と現実(創造の道)

 T専門学校へ所用があり訪問し、S先生と話した。
「夢を持たせて、将来の設計士を目指して日々勉強させ指導する。
 二年後就職の時、設計なんて夢のまた夢。求人票すら来ない。」
 この厳しい現実に、学生達はウロウロ。きっとどこかに良い設計の仕事があるだろうと、フリーターやアルバイトで職を待つ。世の中は住宅やビルなどの設計はどんどん減っていくのに…。

先生方はこの厳しい現状を知りつつも、避けて通っている…。問題の先送りである。
 本当の事を話したり、表に出す事は勇気もいるし、決断もいる。
日本そのものが現実を直視し、正面から問題を解決する時代に来ている。
多少の血も出るが、避けて通れない「創造の道」の到来を改めて感じた。