2003-03-08

M-net 2003-03-08

国際化-中国

 今週3月6日に、某銀行さんに「中国ビジネスの基本と現状」と言うテーマで講演を依頼されて、つたない話をした。多くの参加者で会場はムンムン、1時間30分居眠りをする人も一人もいない。真剣そのものである。

内容は、まず中国進出の目的を明確にする事。
1.仕入れ拠点として、
2.生産拠点として、
3.マーケットとして、
のうちのどれなのか。

次に日本と中国のビジネスの基本が根本的に違う点を2点
1.変化が常であり、固定した考え方はあらゆる面でタブーである。
2.お金の件。売上を上げても回収が出来ない。回収は個人の責任で、お金が入って初めて売れた事になる。

そして人材(リーダー)と情報(人的ネットワーク)が勝負であると結んだ。質疑応答も活発、終わって名刺交換も多くの人達と…。

あるHotelの支配人との話で、「我々温泉旅館は非常に厳しい、これからは中国のリッチな人々に日本の温泉に来て頂けるよう、仕掛けをしたい…」との事。中国も世界の工場としてだけでなく、中国国内マーケットのみならず、温泉旅館のように日本の設備、資源活用手段として考えている時代である。
近い将来、ボーダレス(国境のなくなる)時代がやってくるが、我々一人一人も国際化に対応できる心とテクニック(言葉等)の準備が必要である。インターネットと同じ様にすごいスピードでやってくるかも知れない。


リーダーWeekly

当社にはリーダーWeeklyと言う幹部の週報があり、マネージャーや責任者が毎週末になると記入して上司にメール、FAXする。
このリーダーWeeklyの目的はマネージャーを管理する事ではない。次の目的を持っている。
1. 書く事でまとめる力、余分なものを捨てる力、伝える力を養う。
2. 「来週の計画、予定」は一週間の行動予定をプランし、実際とどこが違ってくるかのチェックである。一週間の計画を立てられない人に、1ヶ月、1年の計画は望むべくも無い。この計画が無く毎日毎日、その場その場で行動するリーダーの成長は非常に少ない。
3. 「今週の結果、報告」は一口で言えば数字で報告してくれるとそれでいい。有効的な仕事をしていない人(つまり数字に結びつかない行動をしている人)はあれをした、これをした、こんな事があったなど、事細かに書いてくるが、何か目的がズレている。言い訳にすら見える事がある。
このリーダーWeeklyを工夫し、連続して書いている幹部は例外なく成長してくる。伝える力、まとめる力、計画(企画)力、数値で表現する力、計画と行動のチェック能力など、様々な能力が身に付く。最初は意識しないと出来ないが、それが習慣化するとしめたものである。計画は様々な事を想定し、思いめぐらし、柔軟に、そして結果は可能な限り短く答えだけを報告するレポートが良い。