2003-03-18

M-net 2003-03-18

決断

1.  先日、大手機械メーカーT社の下請会社F社の社長が相談に訪れた。話によればT社では生産量の80%を海外(中国)に移転する。決断をしてから実行まで7~8ヶ月との事。協力会社の各社はそのまま日本に残るか、リスク覚悟で親会社と一緒に海外進出するかの決断を迫られている。
  来社したF社は思い切って中国に進出したい。中国進出の一般論は分かるが、具体的に問題点は何か、どう対応したら良いか…。「活きた情報」と「人材」がキーワードと話を結んだ。

2.  公共工事の仕事が大幅(30~50%)に激減している。
建設会社で公共工事のウェイトの高い企業が大苦戦又は倒産している。
今まで談合(?)と名刺配りだけで仕事が入ってきたが、役所にはお金が無くなり、箱モノはすべて出来上がっている。期待は全然できない。
 受注量は見合ったリストラを行い、減量経営をするか、厳しい民間受注や住宅産業へ進出するかの決断を迫られている。民間の仕事や住宅受注も決して甘くない。問題の先送りや留まる事は許されない。常に最善の決断を求められている。

3.  大手スーパー○社、フリースを中国で大量生産し安価で全国販売したY社、ハンバーガーを安く提供したM社など、3社とも苦戦している。日本一でも、知恵を使ったシステム販売でも、安さを武器にしても勝ちつづけるのは難しい。
 時代に合わせて変化する者だけが生き残っていく。
 我々一人一人も従来のやり方や価値観を見直し、時代に合ったシステムややり方にチェンジする決断が求められている。
 新しい事に挑戦するには勇気とエネルギーが必要となる。ついつい昨日までと同じやり方で今日も、そして明日も行ってしまう。楽であり、習慣化されているから。

4.  企業も人も、時代に合った変化や対応が出来なければ生き残れない。まして今はインターネット、国際化、中国化などスピードが速い。
 しがらみや従来のやり方を変えていく決断が今求められている。
 判断は頭や知識で出来るが、決断は全身でやらなければ出来ない。
 3月は年度末である。総括し、変えるべきは思い切って変え、時代の半歩、一歩先を行く人となりたい。不要になった時、すべてを失った時、気づいても遅い。
その為には日々勉強して見識を広め、高め、自ら気づくとか、直言してくれる友が必要である。
目の前の出来事や足元だけを見ているだけでなく、チョット先を見て変革を今決断し、ピンチをチャンスに変えていきたい。