2002-07-28

M-net 2002-07-28

暑い日が続きます。今年は炎暑(えんしょ)と言うそうです。暑さや夏に負けない様にして下さい。

ネパールでの奨学金(お金の価値)

当社ではネパールとのビジネスがスタートした。今まではクワティ(豆)、マサラティー(紅茶)など限られた商品だけであったが、これから本格的にビジネスをスタートさせ、様々なお茶、岩塩、カレー、食品などの商品を開発、輸入する体制づくりを目指している。ビジネスと併行して「人づくり」や「新しい文化」づくりも行っている。その内の一つがほんのささやかであるがポケットマネーから奨学金を出している事である。

2つある内の一つが、ポカラと言う地方都市で1ヶ月1万円(年間12万)の支給を計画し訪問した所、地域のリーダーが数十人揃ってまっている。何事かと思ったら御礼と感謝の為だと言う。そしてもっとビックリしたのが、この12万円を奨学金でなく校舎を作る費用に使わせて欲しいとの事。政府からも援助や補助がなく、自分達で全てをやらなければならない。生徒700人に教師14名で教室は粗末な部屋が10室位のみ。12万円で教室が3~4室出来るとの事…。「分かりました、教室を作って下さい」。教師14名の給与も政府からの援助がなく、自前でお金を集め支給しているとの事。「ボランティアで応援してくれる人はいないでしょうか…?」地域のリーダーの一言一言が胸に迫る。
生徒の代表達が自分達で作ってくれたレイ(首にかける花の輪)を私の首に掛けてくれた。澄んだ目が一際輝いていた。

首都カトマンズでは年に12万円の奨学金を3ヶ所の学校にわけ、貧しい学生、優秀な学生(天才?)、身体が不自由だが能力ある生徒と、区別して渡した。身体が不自由な学生は2人。
お金の価値をつくづく考えさせられたネパールであった。自分でも出来る文化協力、人づくりがお役に立てれば幸いである。


男の仕事、女の仕事

 同じネパールの話である。男性は外で働き、女性は内(家庭)で働くと言う区分が出来ている(従来から今まで。今後は変化して行きそう…)。昼食や夕食に度々招待された。招待されるとまず男性達はお酒を飲み始める。ビールやらウィスキー、ジン、ワインなどである。しばらくすると奥さんの手料理が10品位出てくる。これがすごく美味しい。鶏のから揚げ、野菜、時には熊の肉やヤギの脳みそなど様々。1~2時間お酒を飲んでお腹がいっぱいになった頃、メインのカレー料理が出てくる。カレーは大体5~7種類(豆のカレー、チキンカレー、野菜カレー、その他)。スナックもカレーも大変美味しいが、食べるのは男性と招待客のみ。奥さんは裏で料理作りに専念し、ラストに余ったものを隅の方で食べている。少しづつ変わってきたようだが、ネパールでは男中心の社会であるように見える。
女性の為の ウーマンプロダクトズマーケティング Co. と言う会社も出来、女性に社会参加をさせ、手に技術を持たせるようになって来た。