2002-06-28

M-net 2002-06-28

態度

 どんなに素晴らしい企画でも、アイディアであっても相手に不快感を与える態度を取ってしまうとすべてがパーとなりダメになってしまう。
 先日ある大学院生が面接に来社した。考え方もなかなか立派なものを持っており、将来が楽しみな学生の一人であった。展示場を見学した後の面接の時、ウデ組みをしたままイスに背をもたれ、面接官が入室しても立ち上がりもせず、しかも挨拶もまともに出来ない。面接官はこんな学生を面接してもしょうがないとの事で、即帰してしまった。
 住宅の営業でお客様の所へ訪問した時、服装が悪かったりセンスが良くなかったり、マナーや態度が悪いと玄関の中に入れてもらえない。

 人間と人間である。好き嫌いもある。せめて初対面くらいは魅力的に、そして又再びお会いしたいと思わせる位のものが欲しい。誰もが自分の態度は自分では良いと思っている。しかしその態度やマナーは相手にどう映っているだろうか?感じ良くそれとも感じ悪く…。
 面接で帰らされた学生は何を思い、何を考えているか分からないが、その事に気づいて欲しい。気づけばそこから又、新しいスタートが出来るし、再挑戦する若者を求めている。


年齢

 先日ある学校経営者(日本とオーストラリアで私立学校を経営している理事長)と会い、1時間30分、話を聞かせて頂いた。示唆に富み勉強になる事が多く、話が終わってから車の中で必死に話した内容をメモした。企業30年説。経営センス。理事長と校長。日本とオーストラリアの違い。1年のうち5ヵ月は日本で、7ヶ月はオーストラリアに滞在。女性と男性の違い。海外でビジネスする時の現地化の必要性。真のリーダーの相談、報告、決済。……等々。

 話が終わりかけた時である。私の「失礼ですが何歳になられますか?」との問いかけに、彼は笑いながら「歳は考えた事も無い。経営に年齢は関係無い」との事。質問した私は恥ずかしくて穴があったら入りたくなってしまった。聞けばあるキッカケで75歳の時、オーストラリアに私学経営を頼まれ、今は小学校、中学校、高校の生徒1,300名を抱え、経営も安定し、卒業生の50%はトップ大学に入学すると言う素晴らしい教育者であり、経営者である。海外に於ける日本人による私学経営は殆ど日本人を対象とする為、成功せず失敗に終わっているが、この学園は殆どオーストラリア人中心で、日本人60名、アジア各国より少し、学生が留学している。今この経営者Kさんは82歳であり、あまり英語は出来ないとの事であるが、自分で車を運転し、時には1日500kmもドライブするとの事である。年齢とは……。