2002-06-08

M-net 2002-06-08

値引き

 新規取引の為にさまざまな営業マンがやってくる。○○%値引きします。他社より××安くします。などさまざま。
 「取引して下さい。その代わり常に貴社にとって必要な、或いは役立つ情報やアイディア、工夫を持参します」と言う営業マンは0に近い。今企業は、コストダウンや原価低減も重要であるが、それ以上に他にはない情報や話題、役立つ情報を求めている。特に経営者やリーダーは。

 数日前にもこんな事があった。ある商品を売るのに通常、定価の65%で売っている。ある会社が大量に買うので5%値引きをして60%で売って欲しいとの要望。率で計算すると8%の値引きになる。担当者が私の所に相談に来た。私は「O.K取引をしましょうと。担当者は喜び、すぐTelしようとした。
 「チョット待て」と言い、別の角度より話を始めた。
 総額65,000円を5,000円値引して60,000円で売るのも良いが、相手に「5,000円の値引きよりも5,000円以上の新しい情報やアイディア、活力などを提供しますと言えないか」と話をする。自信のない顔をしている。
 値引きは、「何も出来ませんので、価格を下げる事で了解して下さい」と言う意味であると話した。常に相手に役立つ情報を得る為に幅広い勉強をする事が、しいては自分のレベルアップにもつながる。一番頭を使わない楽な値引きに頼るだけでなく、時には知恵と情報を武器に交渉してみると新しい(有能な、或いは知識・勉強不足の)自分が発見できる。


その人の価値は協力者の量と質によって決まる

よく人から、「この企画はすごいですネ」「立派な成果ですネ」と言われる事があると思うが、自分一人の能力はたいした事はない。要は困った時、行き詰まった時、相談する、協力してくれる相手(上司、仲間、部下、協力業者、社外ブレーン、他)が、どれだけいるかによって決まってしまう。その相談や協力してくれる相手の数と質(さまざまな能力を持った)の差がその人の価値を決めてしまう。不可能を可能としてしまう。
最初からこの問題、テーマはこの人では無理と思われる事は、依頼も相談も来ない。この人ならやってくれる。解決してくれると期待や可能性のある人の所にくる。
情報化社会やネットワーク社会になってもラストは「人と人」「人間の差」となってしまう。自分を磨き、人の為に役立ち、そして又、自分の為に協力してもらえる幅広い仲間づくりを。