2002-02-28

M-net 2002-02-28

研修会

様々な研修会(勉強会)を行っている。土曜日もあれば月曜日もある。しかし参加する社員がマチマチである事に気付く(ビックリする)。
K君は、常に研修会の始まる30分前には来て待っている。
M君は、交通渋滞とか言い訳をしながら遅刻してくる。
O君は、座学(机に向かっての勉強会)だけが研修会と思っている。
H君は、社長と会ったらこれを質問しようと事前準備をして来る。
N君は、上司から言われるままに参加し、レポート(感想文)にそれが表れていて悲しい。

共通する事は、研修の座学が終わって研修に対する意見や提案、感想などを書いて頂くが、この1枚のレポートに全てが表れる事だ。
自分の周りや自分の事だけを書いている人、ポイントをしっかりつかみ、100%に近い理解力を表す人、社員としての資質を疑いたくなるような文章を平気で書いている人……。

また1つの研修会で、気付いた事、感じた事を即日実行に移す人と、研修会は研修のみで、通常の仕事は従来のやり方に戻って仕事をする人……。
研修会は来てから帰るまでが研修なのに、座学だけが研修だと思っている低レベルの社員もたまにはいて、力が抜けてしまう。「二度と研修には来るな」と言ってしまう。要は、日頃の考えや行動がそのまま表れてしまう。つまり、一人一人の自覚とリーダーの日頃の行動(部下は上司の言っている事は忘れてしまうが、上司のやっている行動はよーく見ている)がすべてを決めている。

経営にスピードが求められ、変化の激しい今、「人材の育成」こそが経営の原点であると確信している。研修会で何を得るか、何に気付くか、それを日々の仕事や生活の中でいかに活かして行くか、すべてはその一点に尽きる。人が伸びた分だけ業績も伸びる。



我々はよく貝を食べる。しじみ汁やあさり汁、時にはさざえのつぼ焼きなど…。
貝をナベの中に入れ熱を加えると、生きている貝は、口を開き美味しい中身を私達に提供してくれる。しかし最初から死んでいる貝はどんなに水を加え、熱を加えても口を開かない。この開かない貝をムリして開けてみると中からドロドロした緑色(?)のものがでてくる。

人間も同じで、活きている人はチョットのチャンスを与えたり問題提起をすれば、即変化をし、様々な情報や結果を出してくれる。しかし鈍感な人は熱を加えても何も反応なく、いやらしい批判や言い訳ばかりである。
活(生)きている人間か、活(生)きていない人間か……自問自答してみて下さい。