2016-05-08

M-net 2016-05-08

社会貢献とマネジメント
 先日AMCの一環として日本のトップ大学の学生達に話をした。東大、上智大、明治大の学生8名で夜7~9時まで。テーマは上記の「社会貢献とマネジメント」である。
 社会貢献と言ってもいっぱいある。でも学生達は何か社会に役立つことをしたいと通常の学生達よりレベルは高い。分かりやすく熊本の地震の事例を話した。社会貢献をしたい人々は、地震のあとの片付けや被災者の生活(食事や水、健康管理など)応援、募金活動の手伝いなど身体を使って活動するのが一般的である。でも本当に困る事は、家屋が倒壊し、生活が出来なくなり、仕事を失ってしまい、どうしていいか分からなくなってしまうことである。家もなく、収入も得られない中で自分や家族はどうしたらいいのか…途方に暮れてしまう。
 こんな時こそ、どこに住んだら良いのか、どんな生活をしたら良いのか相談に乗ってあげたりアドバイスしたり、方向性を出してあげたりする事がマネジメントであり、これこそが社会貢献であると話した。(チョット話がむずかしいかも…) 困っている人に魚を与えることでなく、魚を釣るための道具や方法を提供する事が最も大切である…と話をした。彼らの中から一人でも多くの若者がアジアに目を向け、挑戦する事を期待している。

アナログ(情報とカン)
いろいろな人から連絡が入る。
・困って相談に乗って欲しい。企業を紹介したい。
・これからの社会の変化について。さまざまな情報が欲しい。
・今何をしているのか分からないので、会ってほしい。
 今世界を見ても、日本国内を見ても、不安な事でいっぱいである。TOPは決断をしなければならないが、決断するには情報が欲しい。新聞、雑誌、インターネットで見る情報は一般論であり、決定打にはならない。情報がいっぱいあれば安心かというとそうでもない。情報は少ないより多い方がいい。そして誰から得た情報か。情報源も信頼できるか否かの決め手となる。
 情報以外にも大切なモノがもう1つある。「カン」(勘、感、観)である。勘は頭を働かせる。感は気づく。観はよく見る事である。カン(洞察力。3歩先を見る目)は体験や経験による経験則である。カンは磨かなければならない。磨くとは成功や失敗から学ぶことである。不透明な今、「情報とカン」つまり「アナログ」が物事を決める大きな要素となっている。
 「活きた情報」を集め「カンを磨き」光る人間となりたい。