2011-10-18

M-net 2011-10-18

“ありがとう”のない者に明日はない
 学生A君の希望により、ある大学で特別セミナーを行った。しかし、企画者であり最も多くのものを得たはずのA君からは何のお礼もない…。その後、彼は大事なものを失ってしまった。何かをしてもらった際、お礼をするのは人として当然のことである。きっとA君は今まで自分勝手に生きて来て、注意をしてくれる人がいなかったのだろう。失ってから気が付いたでは遅いのである。
 情報や物が溢れる中、与えられる事が常になっていないだろうか?感謝の出来ない人は周囲を巻き込むことが出来ず、ネットワークも広がらない。“ありがとう” の感謝の一言が自分の明日を切り拓いて行く。

変化への対応
 某銀行の情報交換会に参加した。
 ◆A社(製造メーカー)
 電力不足への対策として工場の稼働を平日から休日へシフト。すると、電気料が大幅にダウンし半年で約3500万円の利益に。以後、通年で休日稼働を行うと決めた。
 ◆B社(温泉旅館)  以前は土日の宿泊料金を高く、平日を安く設定していたが、上記の様な原因もあり近頃は土日にお客が来なくなってしまった…。今後は年間を通してフラットな料金体制に変えて行かねばならない。社会の変化は連鎖している。一部の変化が他業界へも影響し、誰もが従来通りのやり方では生き残れない時代。変われない者は必然的に取り残されていく。これからは差別化でもなく“独自化”が必要とされる。固定概念を捨て、新たな挑戦をして行きたい。

「グローバル化」
 国際化、ボーダレス、グローバリゼーション、インターナショナル…。言葉だけが氾濫しているが、実際のところ何を意味するのか、あなたは答えることが出来るだろうか?民族や文化、言葉や価値観、皮膚の色が異なる人たちが一緒になり、一つの目標を達成して行くことがグローバル化である。そして、そこには強力な“リーダー”の存在が必要不可欠である。 “肩書だけ”優秀な人はたくさんいる。語学堪能、高学歴…。しかし、実際の場面では全く通用せず、世界で戦うことが出来ない。グローバル化時代において、最後にカギを握るのは、“人”である。
 今、企業編と人づくり編に分けて「“グローバル化”とは何か」について本を作成しているが、文章中心でなく絵が中心の本となっている。社会の変化や全体を見る視点を持たないで目先だけで動いていると、大きな流れから取り残されてしまう。それが大きく表れて来るのがグローバル化である。