2011-11-18

M-net 2011-11-18

機動施工チーム
 今、当社の総合外装事業部では、屋根・外壁を施工する職人さんが不足している。だが通常の方法で募集をかけても、なかなか人が集まらない。そこで発足したのが「機動施工チーム」である。
 「機動施工チーム」は、ヨーロッパのマイスターのような誇りある職人を育てようと考えて生まれたものである。まず親方の下で職人として現場で基本から学び、仕事を通して一生モノの技術を習得する。そして3年の修行期間の後には、ステップアップのチャンスとして、施工管理や営業、企画職への挑戦、また職人として独立することもできるしくみになっている。この募集に切り替えてから、多くの若者から応募があった。現代は社会が豊かになり、何をしたいか分からない若者も多い。だからこそ「ビジョン」が重要である。先の見えない時代でも、自分が成長する姿を思い描ければ、夢を持って前向きに働くことができる。

仕事は人と人
 社内のある部門に立ち寄ってみたら、活気のない雰囲気である。なぜだろう?それぞれがパソコンに向かい、黙って仕事をしている。さらによく見てみると、「ありがとうございます」 「ちょっと時間がかかりそうです」 「こういう意味でいいですか?」 …ちょっとした一言をかけあう習慣がまったくない。コミュニケーションとは何も難しいことでなく、あいさつや日々のちょっとした声かけが基本である。
 上記のような一言がなかったとしても本人には一見影響はない。だが、相手にとってみたらどうだろうか? 不安、心配… 仕事は終わったとしても、心にしこりが残ってしまう。
 仕事は一人でするものではない。人と人が行うものである。ただ言われたことをこなすだけで頭を使わないのは、機械と同じである。日頃からちょっと相手のことを気遣っていれば、そこから信頼関係が生まれ、本来の仕事もスムーズに回りだす。リーダーはそういうことにいち早く気づき、直していかなければならない。

「分かる事」を「できる事」に
 日々の中で、人と出会い話を聞いたり、本を読んだりすると、気づくことがたくさんある。しかし、「分かる事」と「できる事」は違う。話を聞けば誰でも頭では分かる。良い文章も書ける。だが、実際にやっていることが変わらなければ何の意味もない。
 自分の習慣を変えるのは、大変なことである。どうしても今までやってきた楽な方へいってしまうのが人の性である。結局、行動が変わるかどうかは、その人の“思い”や“意識”の強さである。「何としても絶対にやる」と覚悟を決めれば、いつでも自分を変えることができる。「気づき」を自らの「成長」にするのは、ただ「実践」だけである。