2011-04-28

M-net 2011-04-28

復元でなく“復活”を

数年前、阪神大震災が起き、大きな被害を受けた。多くの人の命を奪い、道路や鉄道、住宅、ビルを破壊した事はまだ記憶に残っている。
今回の東日本大地震は、それをはるかに上回っている。
阪神大震災の時、考えさせられた事が一つある。
大きな被害を受けた神戸港はそれまで世界トップの貿易港として栄えていたが、地震で港も設備も使えなくなり、兵庫県や神戸市は復元(元通りにする事)に時間とお金をかけた。3~5年かかったと思う。しかし復元してみると、世の中はコンテナ中心に変化しており、従来の港と設備では役に立たない。トップの座を日本国内の他の港や韓国、他のアジア諸国に奪われてしまった。
今回の東日本大地震では、東北地方を“復旧”・“復元”ではなく、“復活(生まれ変わる事)”させてほしい。この時必要なものが、時のリーダーの先眼力や先見力である。
時代はすごいスピードで動いている。待ってくれない。ピンチをチャンスに変えられるか否かである。


態度

評判のいいA君がいる。明るく元気で、気もきくし行動的である。
評判の良くないB君がいる。暗く、目は死んでいるし、活気もなく、指示がなければ動かない。
人が人を評価する時、その人が「周囲とどんな態度をとる事ができるか…」である。
どんなにその人が能力や頭脳があっても、態度が悪ければすべて終わりである。
人は他人に対してその事を言ってくれない。自らが「気づく」事である。自分の態度は周囲にどんな影響を与えているだろう…。鏡に照らして見てみて下さい。
十分でなければ、態度(行動)を変える事である。


ダメな企業

日本で企業を再建している会社のトップとお会いさせていただいた。
その方に、ダメな企業に共通するものは何ですか…?と尋ねた。

ダメになる原因は2つ。
   
  1.経済合理性がない
  2.思い込みが強く、変化に対応できない

1の「経済合理性」とは、収入と支出、投資と回収のバランス感覚である。これが欠けている、つまり数字に弱い企業である。
2の「思い込み」は、技術に自信があり、「これは必ずいける」 「品質が良ければ売れる…」など、こだわりが強すぎると、部分的には良くても全体としてバランスが崩れてしまう。
ビジネスは「仕入れ-加工-販売-回収」であり、人が行う事業である。中心人物の力が問われる。