2011-04-18

M-net 2011-04-18

リーダーの一語

【A】
先日、地元経済界の定期総会(第17回)があった。
講師として、来賓として静岡県の川勝県知事をお招きした。
講演会、総会後、パーティーを行う予定であったが、地震・津波・原発の影響を考え中止とした。
ところが開催日の前日に知事より、「どうしてもパーティーを開いてください」。一人ひとりが自粛しすぎると経済は循環しなくなり、もっと暗く、不況になる。「パーティーをしないなら出席しないとの事…。」
私も役員をしている関係で、乾杯の音頭をとる事になっていたので、乾杯の代わりに「元気を出そう!」と一言発言し、「元気を出そう!」で杯を天高く、大きな声でまとめた。県知事の一語ですべてが変わる。

【B】
日本の流通業の代表的企業のトップと、中国ビジネス関係でお目にかかった。
話が終わる頃、「4月17日から中国広東省をビジネスで訪問します…」と私が話したところ、その場におられたトップの方が部下のAさんに対して、「杉山さんが中国に行くなら君も一緒に行って、実情を説明し、見てきてくれ…」 即決即断である。
ものすごいスピードで、「今何が大切か」 「今何をすべきか」 決断し、実行をする姿を見て、これが「トップリーダー」だと体感させていただいた。
4月19日にAさんと現地で落ち合い、中国広東省の店舗を見せていただくことになる。大きなプロジェクトである。

【C】
3月11日、地震の当日のことである。
当社の埼玉営業所のU所長は、早速右のようなチラシを作成し、翌日から営業所の全員で地震によって壊れた屋根補修活動に動いた。
①地震で屋根が壊れ、困っているお客さまのため
②通常の仕事が止まってしまうかも…?
よって職人さんの仕事確保のため
③ピンチはチャンスで、新しいビジネスに挑戦
指示されて動くのではなく、自ら気づいて資料を作成し、チラシを配り、多くの受注をいただいた。すばらしいリーダーであり、リーダーの鏡でもある。さて、3月11日、自分は何をしたか?