2011-02-28

M-net 2011-02-28

誰とつき合うかで人生が変わる

先日、地元企業のY社長が中国ビジネスの相談で来社された。
中国に工場を持っており、現地化を進めたいとの事。
私が「中国で人を育てているんです」と言うと、「そうですよね、人が大事ですよね」と心からの言葉。
現状では、支払い等のチェックを自分たちで行うため、毎月日本からわざわざ印鑑を持って中国へ行っているという。おそらく今まで目先の利益で動く人とばかり出会い、社長は大変な苦労をされてきたのだろう。
要は、『誰とつき合うか』である。つき合う人がレベルの高い人であれば、信頼して任せることもできるが、レベルの低い人だと騙されたり裏切られたりしてひどい目にあってしまう。
話を終えると、Y社長は深くため息をつき、「杉山社長に会えて本当によかった。明日からの中国出張も明るく思えてきました」と笑顔で席を立たれた。
人生は出会いである。良いご縁を大切にしたい。

営業は“足”

知り合いのAさんがある事を希望していたので、B君を紹介した。
さっそく動き始めたB君、Aさんに電話で連絡を取り、FAXで書類を送った。
その後、私にメールで報告をしてくれたのだが、私にはこの書類の意味がわからなかったのでB君に話を聞いたところ、Aさんにとってだいぶ有益な内容であることが判明した。
「書類はFAXで送ってくれればいいから」と電話口で言われたB君は、その通りFAXしたのだろう。だが、これでは生の情報は伝わらない。相手に言われたことだけやっていては、相手の心は動かず、いつまでたっても話は決まらない。
電話やFAX、メールといった便利な時代のツールが伝えるのはただの「お知らせ」である。相手の元へ足を運び、Face to Faceで話をして、はじめて「情報」が活き、相手の心を動かすことができる。
改めて、営業は“足”である。

優先順位

人は、3つの事までなら同時にやることができる。
だが、それ以上の数となると、すべてをこなすには優先順位を決めて進めることが必要になってくる。
先日Cさんに、たて続けに5つのことを依頼した。目の前がいっぱいになってしまったCさんは、あれもこれもと中途半端に手を出し、ふと気づけば、結局どの件も満足に進んでいない・・・。
こんな時は、まず現状を整理してみることだ。相手が急いでいるものは何か、期限はいつまでか、収益に直接関係するものか、時間のある時にやればいいのか・・・ひとつひとつの状況と、全体の状況から、「今、何が一番大事か」をつかむ。目の前だけにとらわれず、全体で考え、優先順位をつけて取り組むことで、同時にたくさんの事をこなしていける。