2010-11-18

M-net 2010-11-18

すぐに答えを求めない

ある事をDさんとKさんに依頼した。
二人ともすぐに「最終的に社長は何を求めていますか?」 「今、社長が求めているものは…?」と私に答えを求めてきた。
二人とも優秀な若い人材であるが、今まで常に、まず答えを聞き、それに向かってそれなりの良い結果を出してきたのではないかと思う。
実社会では正解はなく、常に「考える」「学ぶ」ことが求められる。まず「自分としては○○○したいと思う」「×××という方法はどうでしょうか?」と、自分の意見を持ち、依頼者の意見と対比してみて、自分の意見が優れているのか、まだまだ浅いのか、気づくのである。最初から正解があって、その中で努力するのでは、成長も発展も望めない。
主体性や自分の考えを持ち、柔軟に対応する力を持ちたい。

甘え

上記のDさん、Kさんの二人に言えることがもうひとつ。『自分に甘い』。
「これくらいでいいだろう」「頑張ったから認めてくれるだろう」「次をしっかりやれば、今回の失敗は許される…」「知識と経験がないので仕方ない」「自分としては一生懸命やったがうまくいかなかった」…
自己中心で、自分勝手な考えと行動であり、相手とか、周囲とか、全体のことは一切お構いなし。
赤ちゃんがお母さんに甘えるのは微笑ましいが、大人がいつまでも甘えているのは話にならない。
甘えを捨てない限り、成長や人間的魅力は身につかない。
いつになったらそのことに気づき、甘えを捨て自立できるのか…。(少々疲れてきた)

「大卒就職戦線厳しい」を受けて

日本も中国も、大学生の就職はここ1~2年特に厳しい。
日本でも新聞やTV、インターネットで話題になっているように、内定率57%(就職希望者に対して内定が出た人の割合)で、学卒就職が厳しく、学生の皆さんは日々大変である。
この厳しい新卒採用の裏側の話をひとつ。
A社では、60歳で定年を迎えた人を定年退職で扱い、その場で再雇用するという。条件は1年更新の雇用契約で、給与は大卒新卒と同額である。昨日まで現役として働いていた人であるので、教育や研修など全く必要なく、即戦力として働いていただける…。
若い新卒の人でも、経験はないにしても、知力やエネルギーがあれば60歳以上の人に勝てるが、経験も知識も情熱もなければ負けてしまう。
就職戦線が「若い人に厳しい…」という状況は、中国や米国だけでなく、日本においても同じことが起こり始めている。学生たちも、正社員をあきらめてフリーター・アルバイトになるか、自らの意識と行動を変えて世界で働ける人になるかの選択を求められている。