2009-03-28

M-net 2009-03-28

中国内陸部は不況知らず

先週、中国の内陸部の湖北省武漢市を訪れた。
湖北省最大の民営企業のトップや、青年企業家30名とお会いし話をした。
全員が明るく、暗い顔や話はゼロであった。皆、輸出に関係のない国内産業の経営者達である。
政府の政策もあり、これからもっと忙しくなると思う…と話していた。
中国内陸部はいままで好況時にあまり恩恵を受けていなかったせいもあるが、不況だからといって悪くもないと言う方が正しいのかもしれない。業種としては様々であるが、「資源」「燃料」「飲食」「建築」「装飾」「鉄鋼」「コンピューター」「サービス」…など。
今、世界の注目が中国に集まっているが、輸出関連の沿海地区(広東省や上海周辺、大連地区)は厳しく、苦戦している企業が多い。
しかし中国の80%を占める内陸部の国内産業は順調のように見える。
広い中国を一語で話すのは難しいが、内陸の人々は皆顔が明るく元気であった。
内陸で厳しいのがひとつ。「雇用」であった。現場で働く農民工は仕事が無く、失業者が2000万人とも言われている。そしてもうひとつ、新卒(大学院、大学、短大、専門学校)は今年2000~3000万人だが50%以上は就職が難しい状況であると話していた。雇用が厳しいという事は、事業拡大や新事業に展望が開けないという事である。しかし、問題はあるが中国の内需に期待が持てる。
物事一点だけを見るとか、一面だけで判断すると危険である。「表と裏」「プラスとマイナス」「外と内」二面や多面的視点が今必要である。
一方、日本と中国という見方も大切であるが、「人材」や「企業経営」という面では「アジアはひとつ」と常日頃考えている。中国内陸部が伸びている事は嬉しい限りであり、新しいビジネスチャンスがいっぱいある。


機転

H君と話をしようと思い、「時間はありますか?」と声を掛けたところ、
H君は、「○○の用事がありまして、無理です…」との事。
私は了解してその場を離れた。無理もない。私が突然、話をしようと声を掛けたので…。
でも、もし私が大切な人から突然声を掛けられたらどうするのだろうか?
自分の予定(つまり自己主張)を言う前に、「何か御用ですか?」と相手の話をまず聞くと思う。
チャンスは待ってくれないし、貯金もできないので…。
そして自分の予定を可能な限り変更して相手とのチャンスを活かすだろう…と思った。
自己主張する前に「機転を利かせて、チャンスをつくる」と様々な可能性が広がっていく。
自分中心で生きていると、その辺に気づかないし、それで終わってしまう。相手はもう一度声を掛けようとは思わなくなってしまう。
チョット自分の時間・予定を変更したり、チェンジする事によって道が拓けていく。
仕事に、人生に、チョット「機転」を利かせてみると人間の幅と深みが広がっていく。人生は少差が大差である。