2009-01-28

M-net 2009-01-28

下流目線

今、下流社会という言葉が生まれ、上流社会と対比される。
ワーキングプアとも言われ、働いても働いても所得が上がらず生活苦が続く人々の事を言う。
一度下流社会やワーキングプアになってしまうとなかなか本人の努力だけではそこから抜け出せない。モノの見方、捉え方、目線も同じであるように思える。
必要もないのに作業服で仕事をしているA君。仕事が現場や作業なら作業服は正しい。しかしお客様対応の仕事の場合、自分では良いと思っているが、高額な買い物をしようとしているお客様なら相手にもされない。自分自身の目線が低すぎる。それに気づかない…。
何の話をしても現場や部下、職人の事しか考えられないB君。言うまでもないが、現場の事を考えたり、部下の立場に立って考える事も大切な事である。しかし部下を持つ上司は、上の人の立場でモノを考えたり、中流というか、今何が大切で何をしなければならないのかの目線がなくてはならない。上司が今の事しか考えられないのでは、いつまでたっても現状から抜け出せない。成長も発展も望めない…。
一度立ち止まって、自分は下流目線でモノを考えたり、日々生活したり、仕事をしていないか見直してみたい。下流目線が身についてしまうと、そこから抜け出すのは非常に大変である。
どうしたら良いか?今は100年に一度の大不況である。思い切って今までの、そして今の生活習慣や仕事の習慣をチェンジしてみたらいい。チェンジ出来なければ、いずれ激変する
社会から置いていかれてしまう…。



時代を深く見ると

先日スーパーマーケットの経営者と話をさせて頂いた。
「今は景気はいかがですか?」 「すごく良いわけではないが、マズマズです…」
「市民の方々が生活防衛の為、外食を控えて家で食事や弁当持参をしているのでは…」
「なるほど」と頷けた。
今一番売れている食品は「カップラーメン」である、と麺のツユを作っている経営者から話を聞いた。
コンビニに行けば、カップラーメンを買うとそこにポットのお湯がある。お湯を注げば即食べられる。
今都会の公園の昼時は、この「カップラーメン」と「おにぎり」を食べているサラリーマンを多く見かけるようになった。昼食が非常に安くて済む…。この風景も時代を映している。
TVや新聞を見ていると、日本中、世界中、不況不況一色であり、気持ちまで暗くなってしまう。元気も出なくなってしまうし、明るさも消えてしまいがちになる。
でも、一つの現象をもっと深く、あるいはもっと広く見てみると、ニュースにはならないホットな情報や話題がある。苦しい時、厳しい時こそ目先や現象だけを見るのではなく、「夢」やそれを語れる「リーダー」、それを可能にする「発想の転換」が求められる。