2008-11-18

M-net 2008-11-18

ワクワクする青年

 先日、一人の学生が当社へやって来た。
 前もって届いた履歴書を見ると 「19歳、専門学校在学中」 とあったので、1年制の学校だろうと思っていた。
 ところが、面接を始めてみると、学校は2年制、このまま在学するか、それとも学校をやめて働くかで悩んでいるのであった。
 建築の勉強をする為に専門学校へ入学したものの、周りに勉強している人が誰もいない。ここにいて将来役に立つのだろうか、他にやるべき事があるのではないかと感じ、職安に相談したところ当社の紹介を受けた。
 自分の目標を持ち、それを追い求めて貪欲に行動する――そういった考え方は、社会が豊かになるにつれ薄れてしまったように思う。 豊かな国日本では、自ら考え、現状に甘んじる事なく挑戦する勇気と行動力がどこかに行ってしまった。そんな中で、今どきワクワクする青年である。


人の心を動かすもの

 Aさんという人の面接をした際に感じた事を二つ。

①自分を表現する手段を持っている。
  面と向かって話をするのが面接だが、Aさんは話をするのが苦手であった。 
  自分の考えをうまく言葉に出来ないのだ。
  そこで私は 「あなたが得意な事は何ですか?」 と聞いてみた。
  するとAさんは、絵やデザインが出来ると言うので、実際にAさんの描いた絵を
  見せてもらった。
  そこには、言葉では言い表せなかった考えがうまく表現されていた。
  自分の考えを示す方法はひとつではない。 言葉、文章、絵、デザイン、写真、
  音… 数ある手段の中で、何か一つでも自分をアピールできるものがあるという
  は心強い。

②まず現場からスタートしたい。
  今回の募集で、Aさんは 「まず現場を見たい」 と言う。 「現場を知らなくては表面
  的な仕事しか出来ない」 と。
  私自身、各地にある営業所を自分の足でまわる。 又、海外も自分の目で見て、体
  感する。直接自分の肌で感じ、目で見たものは間違いが少ない。
  何か問題が起きた時、解決の糸口は現場にある。
  現場を大切にし、現場からスタートし、何かあれば又現場に行って本質を見つけ
  る。「現場からスタートしたい…」 すばらしい発想である。