2007-08-08

M-net 2007-08-08

通訳

 A君とB君の二人の通訳がいる。
 A君は表現力や言葉の量に於いてはまだまだであるが、私の事を勉強し、私を理解してくれている。M-net(頭の活性化マガジン)を何回も読み、私の大学での講義やGMCの授業のビデオを繰り返し見、私の本も何回も読んでくれ、私の考え方や本質を分かってくれている。A君はもしかしたら私以上に私を知っているかもしれない・・・。
 もう一人B君がいる。日本にも留学し、日本の文化も知っていて、知識の量が多く、言葉の表現もすばらしい。
 この二人に通訳をしてもらう時、一般的にはB君の方がいい・・・。
 しかし、実際のビジネスや講義、授業では言葉で私の考え方を伝えるよりも、私の考え方や生き方を伝えてもらった方が聞く人に本質が伝わり、分かりやすい。
 話す力だけでなく、聞く力でも同じである。本質やポイントをしっかりつかんで聞いてくれると、コトがはずれないで非常にいい。
 何か物事を行う時に、表面的に、又はテクニックで行うよりも、多少ぎこちなくても本質を分かり、意図を汲んでやる方が、多くの人にも理解を得られ目的が達成される。


目的と手段

 何かをする時、必ず大きな目的(目標)がある。この目的をしっかりつかみ、現象が多少動いても目的を忘れてはならない。
 人はどうしても目の前の現象を見て、対応しようとする。
 今回もある大きな目標(計画)を持って新しい仕事をスタートさせた。一人では出来ないので多くの人の協力を得なければならない。この時参加する人が今回の新規事業は「何の為にやるのか。最終目標は何なのか」が本質的に分かっていれば、多少の問題が発生してもゴールに辿り着く事が出来る。
 どうしても日々の手段だけに目がいき、一番大切なモノを忘れてしまい、軽々しい発言をしたり、目的と手段を間違えてしまう。その事に本人自身が気づかない事が一番問題である。
別な言い方をすれば「基本と応用」でもある。基本はどんな事があっても不変であり、応用に於いては柔軟に対応すればいい。ABCがあって、DEF・・・である。
 「今やっている仕事の目的は何だろう」ともう一度自分で再確認して欲しい。そして、その目的を達成する為に「人、モノ、金、情報」を有効に活用しなければならないが、「うまく機能しているだろうか・・・?」と手段についても改めて自問自答し、見直して下さい。
 そして、そこで「何か」に気づけば、進歩、成長のスタートとなる。
 目的と手段を明確にし、自分の役割は何かを考えて仕事をしたい。