2007-07-18

M-net 2007-07-18

スピード

1.東京のIデパートより夏のお中元が届いた。陶器に入ったお菓子であった。
私の家でそのお菓子を食べた人が舌の先から血を出してしまった。よく調べてみると陶器が少し割れており、その破片がお菓子の中に入ってしまったようだ。
即、IデパートにTELをした。「申し訳ありません。すぐにお伺いさせて頂きます・・・。」
私の家は静岡県にあるので、東京から新幹線を利用し、タクシーに乗って食品の担当者がお詫びに来た。クレームが発生から2時間後には現場に到着している。
陶器の割れた事はしょうがないが、スピードを持って対応してくれたIデパートに対する不快感は消えた。

2.某私立学校の理事長Kさんとお会いした。
問題点に対して的確なアドバイスと同時にその場で即電話を入れてくれるスピード対応には頭が下がる思いであった。
 後日、一つのメドがついた所でお礼のメールを入れさせて頂いた。10分後に返事のメールが届く。そして又その10分後に私の報告に対して、相手に確認し、現状と問題点を再びメールしてくださった。
 完璧ですばらしいスピード対応で何も言う事はない。
 最先端を行くトップの生き方、仕事の仕方を学ばさせて頂いた。

3.1つの会社で新卒を入れて10年、20年とかけて人を育てていくのが日本の人材育成システムであり、年功序列そのものであった。
 しかし、社内は変わらなくても、社外を取り巻く環境は一変している。ものすごいスピードで激変している。企業トップはこれに対応すべくさまざまな方針を出さなければならない・・・。
先日も某銀行の幹部と話した時、全く同じ話しをしていた。
銀行のトップは世の情況をつかみ、新しい政策をドンドン出してくる。中間管理職は新しいシステムを覚えた頃には、又違った新しい課題がドンドン出てくる・・・。
新入社員にも基礎を学ばせて、第2ステップ、第3ステップと今まではやってきたが、今は即戦力を求められる。担保主義から経営者の人間力、企業の可能性など話す力より聞く、見抜く力が求められる。それもスピード対応で・・・。
社会の変化が早く、激しければ激しい程、我々は振り回されてしまう。
目に見えない外のスピードとの戦であるような気がする。
人材の育成や人の成長にもスピードが求められている時代である。
自分がスピードがあるか否かでなく、相手がスピードを認めてくれ、評価してくれるかである。