2006-12-18

M-net 2006-12-18

型から入る

 屋根、外壁工事を担当する総合外装事業部門では、建築現場に行く事が多く、作業服で仕事をしている。現場の職人さんも社員も同じ服装であり、見分けがつかない。
 「社員の意識改革」と「何をするかではなく、何をしないか」の逆転発想で、仕事中は作業服を中止し、ワイシャツしてネクタイ姿で仕事をする事にした。
 当日より様々な現象が起きてきた。A君からのレポートを記したい。

 「自分が感じた変化について。
    1. 自分の気持ちが違う
    2. 職人の言葉が違う
    3. トラックが運転しにくい(つまりトラックも要らなくなる)
    4. 電話一本で移動しない(出来ない)

 そして気分を一新し、イキイキと仕事をしていると、人と会った時、
    1. 話していて活力がある
    2. 話し方に勢いがある
    3. 心が豊かで潤っている生き方に近づくように思える
自分が楽しく変わっていくことを気づき始めて、毎日の仕事が楽しくなってきた。」

 何かを変えようとした時、自己満足やマイナーな変化でなく、思い切って型から(つまり外から見えるようにする)入った方が良い場合があると実感した。私だけでなく、社員一人一人がそう思い、体感しているようである。
 大きな成果の出る事を期待している。



 海外の社員が日本に来る場合、本人の勉強や研修は勿論であるが、日本にいる日本の社員にも刺激を与えたいと思っている。
 先頃もA君が来日した。彼と話をした日本の社員C君からのレポートはこのような内容である。
A君と自分(C君)の一番の違いは“目”である。

A君は、    1.よく見て、よく聞いている(小さな情報でも)
        2.いつでも周りをよーく見ている
        3.好奇心、探究心が旺盛である
             ↓
          だから、気づく
          だから、言われる前に動ける
          だから、無駄なく動ける
          だから、意図を外さない
          だから、全体を理解し、良い質問もできる。

 目が2つ、耳が2つ、よーく見て、よーく聞く事が全てのスタート点である、とC君は気づいた。