2006-09-18

M-net 2006-09-18

目標の共有

 企業再建をしている若いA君の「気づき-変化-成長」の話。
 最初はどうしても仕事や業務に関して部下に指示、命令を出してしまった。その方が早いし、結果もすぐに出る。しかしそれ以上は出来なくなり、部下はどうしても指示待ちになってしまい、指示がなければ動かなくなってしまった。
 どうしたら良いか考えた末、目標や夢をかかげそれを実現する事に挑戦してみた。その為にはまず部下を教育し、ある一定のレベルまで考え方や能力を上げなければならない。そしてGive&Takeで、目標を明確にし、最終的にはこうしたり…と言う目標を幹部社員たちと共有することで、はっきりしたゴールが見えてきた。
 ゴールに到達する為にはどうしたら良いか、それぞれが自ら考え提案し、自主的に行動が伴ってくる。こうなってくると組織全体が良い方向に自転し始めてくる。言うまでもないが結果は上がり、ますます社内に活気が満ちてくる。
 部下や仲間達と「目標の共有」が出来ると良い。指示と命令では限界がある。


儒商

 儒商と言う言葉を私は知らなかった。
 先日中国のNo.1大学の清華大学の教授達と会った時リーダーの教授が私のやっている「GMC」や著書『仕事で遊ぶ社員が会社を強くする』『気がつく人はよくデキる人』「M-net(頭の活性化マガジン)」「奨学金」「本の二毛作」等を聞き、「日中間は政治的にはギクシャクしているがこんな日本人には初めて出会った。あなたは「儒商」ですね。」と言われた。中国の社員に「儒商」を調べてもらった。

「儒商」とは、儒家道徳を持って、商売を取り込む商人である。中国では、古くから儒商が尊崇され、第一名の儒商は孔子の弟子「子貢」である。東アジア、東南アジアにもなじみがあり、特に今の時代では、大変期待される存在である。日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一(1840-1931)は『論語と算盤』を書き、「論語」に代表される儒教の教えを、「算盤」に象徴される経営活動に取り入れ、「道徳経済合一説」を生涯を通じて主張していた。

儒家道徳とは何かというと、「仁・義・礼・智・信」と要約されうる。商売に活用すれば、商人が「仁(他人を思いやる心)」、「義(人としての正しい心)」、「礼(相手を敬う心)」、「智(知恵を商品に生かす心)」という4つの心を備えれば、お客様の「信(信用・信頼)」となって商売はますます繁盛する。
その中で中心観念となっている「仁」を一言で説明すれば、「己れ立たんと欲して人を立て己れ達せんと欲して人を達す」(『論語』)ということである。


VTICs(ブティックス)

今アジアに活気があり、「VTICs」と言う言葉がある。成長著しい国々の総称である。「ベトナム」「タイ」「インド」「中国」の4ヶ国である。共通しているのは労働力が豊富で安価で、人材は優秀であり、生産から開発拠点に変化し始めている事である。アジアの新興4ヶ国と言っても良い。
総人口25億人で、限りない可能性を秘めた国々が日本のすぐ近くにある。