2006-01-18

M-net 2006-01-18

A4 1枚

 今中国でGMC(Global Management College)の第三期が始まった。
 武漢、西安、広州の3ヶ所である。一次から三次までの面接をパスした学生(大学4年生と大学院修士2年生)達が、基本的な勉強を学ぶ。多くの中から選ばれただけあって皆素晴らしい。初日は私が朝9時~夕方まで人間力、管理力、創造力の3つを指導する。一通りの講義が終わってレポートを全員に書いてもらう。ここで今日一日の講義のまとめ、意見、提案をA4 1枚にまとめて書いて提出して頂く。
 ポイントがズレていたり、自己中心的な意見では初日にメンバーから外されてしまう。書かせてみるとその本人の人間性がにじみ出てくる。表面的なものしか理解していなかったり、本質を見抜いている人など様々である。又固い文章ではダメであり、ワクワクするような柔らかい文章を書ける人が良い。

 書くという行為は、まとめる力、余分なものを捨てる力、表現する力、訴える力、考える力などの総合力である。A4 1枚に考えている事や、提案する事などをまとめられると良い。A4 1枚が可否を決めてしまい、合格する人と残念ながら不合格となってしまう人に分かれてしまう。

レポート

 どんなレポートや感想文、企画提案書が良いか?
 基本的には自己中心でなく読む人の立場に立って書くレポートが良い。
 そして、

1. まず最初に、答えや結論が欲しい。
2. 次に、なぜそうなったか、1、2、3と理由やポイントがあると良い。
3. 最後に、自分の意見や感想があるとベストである。

多弁な人は自分に自信がないから多くを語り、弱い所を補っていると思う。長い文章も同じ様に思える。
 相手の求めているものや意図を理解し、レポートが書けると最高の文章となる。常日頃から良い文章や良い本に接し勉強しないと、その場だけうまくやろうとしても無理である。

4. レポートの中に絵やマンガ、イラストなどが入るともっと分かりやすく、理解しやすい。
(残念ながら私には出来ない)
5. スピード。即、24時間以内とかタイムリーなレポートは人の心を打つ。

レポートだけでなく、仕事でも、生き方でも同じ様に思われてならない。