2005-10-08

M-net 2005-10-08

理念を売る

新入社員が入社して6ヶ月経ったが、なかなか成果が見えない。
 一所懸命努力はしてくれていると思うが…。
 原因はなぜだろう?と考えた時、扱っているモノを一所懸命売ろうとしている。住宅にしても屋根工事にしても、お茶にしても。
 モノではなかなか差別する事が難しい。ましてやお客様から見た時、商品はみな同じに見え、区別すら出来ないかもしれない。

 私がもし営業なら、「まず会社を売り」「次に自分を売り」「最後に扱っている商品を売る」と思う。
 会社を売るとは「人づくりをしている会社です」「女性が活躍している会社です」「中国で人材を育成している会社です」……。
 自分を売るとは「つたないこんな本を書いています」「趣味は人づくりと国際化です」「毎土曜日に社員、学生を集めて人づくりの土曜塾、ひとゆめ塾などを開いています」…。
 最後に短く商品の説明をし、宜しかったら買って下さい…と。

 もっともっと会社を勉強し、会社の理念を誰よりも分かっている人間となり、こんな理念で人づくり、モノづくりをしている会社としてアピールする事が、結局は自分を売る事となり、商品を売る事になると思う。


「なぜだろう」「おや」「なる程」…ストーリーづくり

 3~4日前にある週刊誌に、取引先の記事が出た。「なぜだろう?」と思った。
 昨日ある新聞に同じ取引先の記事が出た。「おや?」と思った。
 1つ1つの出来事や記事をそれだけで見ると短編で終わってしまうが、その事を時系列で見たり、組み合わせてみると「なる程」と見えないものが見えて来る。
 つまり1つのストーリーが浮かび上がってくる。○○の理由で週刊誌が取り上げ、その結果××で新聞発表となった…と。

 仕事でもそうであるが、1つだけ、1点だけを見て仕事をしていると、全体とか、他部門が何をやっているか、どうなっているかが全然見えなくなってしまう。

 1つの現象を見て「なぜだろう」と考える心を持ち、次の現象が起きた時「おや」どうしたんだろう?と言う疑問符をつける頭を持ち、前回と今回を結びつけて1つのストーリーを見出す事が出来ると、ニュースや出来事により関心を示し、仕事にも興味がわいてくると思う。仕事に、遊びに、ストーリーづくりを!