2005-04-18

M-net 2005-04-18

今、日中間で

 ここ3週間、週末となると中国各地で反日デモが繰り広げられている。
私なりに問題点を整理してみると、

A. 日本に対しての不満(過去の歴史や歴史教育についての不満)
   ①教科書問題
   ②小泉さんの靖国訪問
B. 中国国内
   ①格差(都市と地方)(成功者とうまくいかない負け組みの人)
C. 潜在的に日本に対する不安
   ①キャノン、ソニーなど家庭内はすべて日本製。
     経済、技術に対する日中間の差。
   ②経済オンリー(生産、投資、市場)で政治には無関心の日本。
   ③そんな中での日本の国連での常任理事国入り問題。
D. 潜在的に日本人に対する不満
   ①中国に留学する日本人学生は遊びとスポーツのみで、
     学費は高いのに勉強しない。何の為に留学しているのか?
   ②多くの日系企業が中国に進出しているが、そこのTOP(総経理)に 対する不
     満。中国人幹部に夢を語ったり、チャンスを日本人同様に与えているか?
E. その他、色々と考えられる…。

こんな中で解決方法の一つとして、

F. 日本が「経済オンリー」から、「非経済活動」「文化活動(人づくり、その他)」などの
  実行へ。
G. お互いに自己中心でなく「思いやり」を持って接し、行動する。
H. 過去と現在だけでなく、過去、現在、未来と「未来志向」で考え、行動していく。
I.  考え方の違いを乗り越えた、トップ同士の話し合いの必要性・・・など。

21世紀はアジアの時代と確信している。日本と中国がお互いに是は是、否は否と認め合い、建設的な、創造的な関係を築く事を強く望んでいる。
 私も30年近く中国とビジネスやボランティアで人づくりに関わってきたが、その30年間に悔しい事、悲しい事、嬉しい事など様々な事があった。その1つ1つを乗り越えてきて今があると思う。日本人が考えるマイナス(-)と中国の人々が考えるマイナス(-)を足す(+)とマイナスが大きくなるが、掛け算すると(-)×(-)=(+)となる。大人の解決を目指し努力して欲しい。勿論私に出来る事は可能な限りこれからもやっていこうと思っている。

問題が発生した時に、お互いの信頼の上に立って素直に話し合いの出来る人材づくりを目指し、改めて「人」の重みを実感している。今までも、今も、これからも、日中双方の「人づくり」「リーダーづくり」に力を入れていきたい。