2004-04-08

M-net 2004-04-08

人生はどう生きるか。企業は結果評価

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 早いものでもう一週間が過ぎてしまいました。長い学生時代が終わり、これから本当の意味での社会生活が始まります。
 自分の人生や一生を考えた時、<平均寿命82歳-22歳=60歳>で、これからの人生60年間のスタートです。まず人としてどう生きていくか、仕事や私生活など毎日のプロセスが大切です。

 一日一日を大切にし、様々な体験や経験を通し、人と出会い、知識を増やしていく一つ一つの積み重ねが重要です。大きな長期目標(夢)と、短期の当面の課題を持ち、日々変化し、成長して欲しい。
 又、企業人としてはアルバイトと違い、全てが結果や成果で評価されます。努力や頑張ったなどのプロセス(過程)はあまり評価されません。具体的な5W1H(いつ、誰が、どこで、何を、いくらで、どうする)の数値目標を持ち、「目標を達成する為にどうしたら良いか?」を常に考えて「気づき、計画を立て、挑戦し、結果を出す」人となって欲しい。
 今の自分に安住せず、日々成長し、変革していく自分づくりを期待しています。


準備不足に勝者なし

 中国の大学での講演の時、通訳がどうしても必要になる。今回は4回授業、講義があった。1回は日本語科の学生なので日本語で良かった。3回の通訳の時、2人は前夜に当社のホームページを全読したり、CD-ROM(先日当社がTVで紹介された映像)を見たり、私の本を読んだりして事前準備をして来てくれた。理解できない所をメモしてきて予め私に質問をし、私の意図をよく理解した上で通訳をしてくれる。一心同体であり、講演も盛り上がった。質疑応答などは時間をオーバーし、講義が90分なのに質疑だけでも60分以上でクタクタである。途中で主催者が「今日はここまで」と言ってくれるので助かる。

 講義の内容は、今までやって来た、また今やっている「人づくり」「企業経営」「国際化」などである。別に難しい話をするわけではない。
 質疑は「なぜ人づくりをするのか」「住宅、屋根工事とお茶の関連」「学生創業塾について」「人づくりをして辞めたらどうするか」「多角的な事業で頭の整理はどうするのか」…などなど。
 「何を話すか」も非常に大切だが、「いかに分かり易く伝えるか」のプレゼンテーションが全てを決めてしまうと実感した。又ペアを組むパートナーによって大差が出る事も改めて感じた。

 上海の華東師範大、浙江の浙江工業大、広東の中山大、華南理工大の中国のトップレベルの4大学の中で、中山大学では大学院のMBAコースでの講義で、この時に限って通訳が…。終わって学院長が、「論理的で非常に良かった。しかし学生には十分理解できない面もあった」と言ってくれ少しホッとした。何事も可能な限りの事前準備と分かり易いプレゼンテーションが全てを決めていく。