2003-07-18

M-net 2003-07-18

人生出会い

① ある勉強会の講師に、タレントの「なべおさみ」さんを呼んだ。
 タレントで大丈夫かちょっと不安であった。会長である私は開始時間の1時間前に会場に着き、講師を待とうとした所、既に講師は1時間も前に来ていた。挨拶と雑談をしているうちに1時間が経ち、講演が始まった。「人間やるっきゃない」のテーマ。
 話の内容は多岐に渡り、実体験で熱が入る。ユーモアを交え、会場にいる全員を巻き込んでいく。あっという間に1時間30分が終り、質疑応答の30分も話を続け、何と2時間15分の熱弁。内容は芸能界の裏話、息子の不祥事で10年間苦しい時があった事(これが本人を大きくした)、社会貢献、家族(奥さん)に感謝など…どんなに苦しくても挑戦して行く自分の生き様を話す…。
 講演が終わった後もパーティーの1時間30分を付き合ってくれ、ほぼ全員と名刺交換(彼は名刺を持っていない)し、話が弾んだ。

 講演会が終わって2日目、彼から素晴らしい名文の自筆のハガキが届く。文章に心がこもっている。彼に名刺を渡した全員にハガキを出した様だ。住所が分かったので花茶を奥様と二人で飲んでくださいと郵送。すると二日後にまた素晴らしいお礼のハガキが届いた。

 この話をある銀行の人に話した。ぜひ銀行の講演会に呼びたいとの事。携帯電話をかけ、講師を依頼するとOK。そして銀行名を言うと、「○○銀行さんは…の点で実に素晴らしい銀行で日本一だ」との事。よく勉強している。
 彼が講演会で繰り返し話していた事は「一日、最低一つは何かを褒める」事をモットーにし、実行しているとの事であり、私も真似たいと思っている。
素晴らしい人とめぐり会えた。

②1991年(今から12年前)、一人の中国人Oさんを東京で採用した。中国の大学を卒業し、日本の大学でも勉強した人である。チョットの間当社で働き、事情があって中国に帰った。そのOさんが今月号の中国上海の雑誌に、写真入りで載った。
この雑誌記事を見た、当社上海事務所の所長がアポを取り、Oさんと会った。自分が大学を卒業して初めて入社した企業の人が訪ねて来てくれ、すごく嬉しかった様子。今週所用で日本に行くのでぜひ私を採用してくれた杉山社長と会いたいとの事。
先日Oさんと待ち合わせて会ったが、お互いすぐに分かった。Oさんは今大学の日本語の先生、日本語の通訳の紹介、そして今回通訳養成学校を開設し代表(責任者)でもある。
上海で一緒に仕事をしたいとの事。武漢での学生創業塾の上海版、つまり人材養成を一緒にしませんかとの事。次回上海に行った時、Oさんの学校を見学し意見の交換をする事を期待している。12年の年月を乗り越えて新しいビジネスをスタート出来るかも知れない。まさに人生は「出会い」であり、古い出会い、新しい出会いがチャンスを与えてくれ、何かを生み創造していく。