2003-02-08

M-net 2003-02-08

みやげ

 取引先や他人の家に訪問する時、何かみやげを持っていきますか?
 みやげと言っても菓子や酒などのモノではなく、情報や話題である。T君は必ず情報をコピーし、持参してくれる。
 私も取引先を訪問したり、取引銀行にお伺いする時には必ず最新の情報を持って行く。例えば常に情報を持って行くと、突然チョット立ち寄った時でも時間を割いてくれ、10分でも話をしてくれる。リーダーや経営者、忙しい人ほど情報を求めている。それも新聞やTVで得られる話題や情報でなく、生の、活きたその人しか得られない情報に価値がある。事務所に座っていたり、家と会社の往復だけでは情報は入って来ない。
 一方みやげを持って行くだけでなく、時間とエネルギーと費用をかけて外に出て行くからには、帰るまでに何か1つ以上のみやげ(役立つ情報)を持って帰って欲しい。手ぶらで帰社では情けない。
 手土産を持って出掛ける習慣と、出掛けたら何か役立つみやげを持って帰る習慣を身につけると毎日が楽しく、そして多くの人との出逢いが待っている。


心温まる話

 ビジネスで山口県長門市(日本海に面した小さな町であまり知られていない)のF社を訪問した。山陽新幹線の厚狭駅で乗り換え、単線の1車両の電車に乗り、1時間20分で着いた(おじいちゃん、おばあちゃんと高校生しか乗っていない)。日本海の冷たい潮風が顔や身体に遠慮無く体当たりしてくる。ブルブルの連続である。
 商談が終わり、帰ろうとした所、電車がない。1時間30分後である。弱ってしまった。
 F社の社長さんが「こんな辺鄙な田舎まで来て頂き、さまざまな情報を提供して頂き、感謝しています。忙しい社長さんでしょうから、私が今から新幹線のひかりの止まる小郡駅まで送ります。この長門市はついでに寄る所ではない。わざわざその為に来て頂いたと思います…」車で1時間10分かかったが、車中で様々な話しをさせて頂きながら送って頂いた。
 お互い忙しい中、私の為に車を運転して送って頂いたF社の社長さんの「思いやりと行動」に深く感謝すると同時に、冷たい日本海での出会いに心温まり、何か1日が楽しく感じられ嬉しかった。厳しい経済下でのF社の発展を期待し、出会いが新しい芽の出るキッカケとなる事を願っている。
 さて皆さん!たまには心温まる「思いやりと行動」をしてみてはいかがですか。お金はかかりません。チョットした気づきとそれを実行する勇気です。