2020-10-16

M-net 2020-10-18

 人の力を借りて成功しても… 

青年海外協力隊に参加していたT君と会った。
自信にあふれ立派な考えを持っている青年であった。
日本政府の協力のもと発展途上国に2年技術やスキルを伝える仕事である。政府からお金が出て援助を求める国々へ、多くの 日本の若者が出掛けている。素晴らしい事である。
しかし政府のお金(税金)で貧しい国々の人を教育・指導する事で、いつの間にか「自分は偉い人間だ」と言う錯覚を起こしてしまう若者を数多く、アジアで見てきた。 残念ながらT君もその一人である。
自分達で汗を流したお金で教育指導をする事ならば、尊敬も出来るし高く評価したいし、その体験・スキルを是非活用したい。
南富士でもアジアで長年、無料で教育をしているが、そこで長い年月先生をしていると、T君と同じようになってしまう。
生徒は先生、先生と言って良い評価を得ようと先生にゴマをする。
それを長年続けているといつの間にか自分を見失い、錯覚して社会や会社、学校教育からズレてしまう。常に自分がその中心であると勘違いしてしまう。
【環境が人をつくる。人を育てる】は人づくりの基本である。
私達はビジネスで収益を得て、利益の一部で中国・アジア・日本で人を育てているが、これからもこの基本は変わらない。(CSV経営と人は言う) 「勝ってカブトの緒を締める」ではないが、「夢(目標)を持って挑戦し、結果を出していく」ビジネススタイルを続けていきたい。そして同じ事を5年以上やっていると、新しい挑戦もなく、マンネリ化し、現状に満足し、夢(目標)を失ってしまう…。


 米中で戦争。では日本は 

今、米国と中国がいろいろな所で戦っている。
特に経済戦争はすさまじい。
では、我々日本はどうするか?
今こそ両国の間に入って、あるいは新しい提案を出して、新しい戦略や事業展開をすべきである‥‥と思う。何か新しい事をしようとする時、必要なものが【人】【モノ】【金】の3つであり、今はもう1つ 【情報】が付け加えられている。日本は【モノ】や【金】はあるが、世界で戦える、働ける【人財】が十分でない。
人さえいれば何でも出来る。人を育てるには時間とお金が掛かる‥‥。 
「真面目に一所懸命」だけでは、世界やアジアでは戦えない。 「したたか」に「たくましく」「エネルギッシュ」に、そして「人間味」を持った人物が求められる。
日本にいなければ「中国」「アジア」で育てればいいと思って46年間やって来た。
今、当社にとって、私達にとって「チャンス」かもしれない。