2015-11-08

M-net 2015-11-08

ハノイの北80km タイグエン大学
 ベトナムの中でハノイは北に位置しベトナムの首都である。
 このハノイから80km北に進むとタイグエン市(人口130万人)があり周辺400~500kmの中心都市である。農業や山岳地帯なので米だけでなくお茶の生産もしている貧しい地方都市である。
 ここにタイグエン大学(10大学 9万人の学生)がある。医科大学、農業大学、教育大学、技術大学、経済大学、国際大学などをもつ総合大学である。このタイグエン大学と南富士が業務提携し「人づくり」「産業づくり」「地域づくり」を一緒にやることとなり、大学の中に南富士の事務所が11月6日にオープンした。ここでの人づくりはGMCやMeister教育だけでなく、教授や学生にも教育したり「日本語センター」をつくり日本語教育も行う。大学側の期待は非常に大きく学長以下先生や学生も全面協力である。
 9万人の学生達の目は輝き素朴で素直である。この学生達のアイディアをビジネスや形にする「イノベーションセンター」も併せてスタートする。一番ビックリしたのが、話し合いがまとまり事務所オープンまで1週間である。総長の決断と実行力、リーダーシップに頭が下がる。

ベトナム貧困山岳地帯
 タイグエンよりさらに北へ50キロ。険しい山道を抜け、橋のない川を幾度も渡ると、少数民族が暮らす貧困地帯がある。タイグエン大学の多くの生徒が山岳地帯出身であり、未解決の課題が多くあることから「ぜひ一度お越しいただきたい…」と教授の要望を受け、訪れることにした。 そこには自給自足で暮らす貧しい人々の生活があった。高床式の家にはドアも壁もなく、吹きさらしの状況。竹編みの床は今にも抜け落ちそうである…。 小学校では「小屋」で学ぶ子供たちの姿があった。通学時間は「徒歩2時間」。政府のリーダーは必死に、「どうか我々を助けてください。例えば、この道をつくる資金をいただけませんか」…。 人を頼るだけでは永遠に浮上できない。しかし、彼らには十分な教育環境がなく、「自ら考える」素地がない。やはり「教育」はすべての原点である。いかなる時代、場所においても「人づくり」を核に、社会の発展を見据えた事業展開をしていきたい。