2015-04-18

M-net 2015-04-18

勤続58年
 3年前のM-net(2012年3月28号「わが社の宝」)で紹介させていただいた元社員の渡辺さんが、先日お亡くなりになった。私も葬儀に参列し、惜別の言葉を述べさせていただいた。
 渡辺さんは当社に58年間勤めてくださった方で、会社が厳しい状況に直面した時も「一緒にがんばろう」と支えてくださった…。葬儀の後、「勤続58年はすごい。そんなに長い間勤めるのは、よほど会社が魅力的だったんですね。南富士の魅力は何ですか?」と、多くの方に質問された。改めて聞かれると、自分ではなかなか分からない。皆さんは、南富士の魅力は何だと思いますか?

地方と都市の差
 人口の一極集中が新聞等で言われている。
日本のほとんどの県で人口が減少している中、増加しているのは東京圏と愛知、福岡、沖縄のみ…首都圏の一極集中が鮮明である。先日、広島へ行った際、ある企業の所長から「ここでの住宅着工件数は、広島県と山口県、2県あわせて月700棟です」と聞き、驚いた。
 当社の総合外装事業部では、首都圏エリアを中心に月1000棟の施工をおこなっている…。事業を「どこで」やるか?人口が減っている社会ではなかなか成長は望めず厳しい。もし日本で生きるなら首都圏での展開は必須である。そして、地方ならダントツの1番になることである。

特別セミナー『職人の募集、育成と活用』
 建築業における職人不足が深刻な昨今、ある会社から職人不足対策のセミナーをしてほしいと依頼を受けた。これまで多くの企業は、技術のある人(職人)を探し、「つかう」ことしか考えてこなかった。しかし、職人になりたい若者がいなくなった今、従来の考え方では、人材不足も技術伝承ももはや成り立たない。これからは会社がリスクを負い、職人を「育てる」時代である。人づくりの“種まき”をすることで、明るい道が拓ける。
 当社は、今でこそ500名の職人軍団を成しているが、それは好調な時も厳しい時も続けてきた人づくりあっての結果である。ダントツの施工力を持って、これからも新たな風をおこしていきたい。