2011-01-28

M-net 2011-01-28

“人づくり”2つの話題

先日、ある新聞社の記者Kさんに取材をしていただいた。
Kさんはその新聞社が始まって以来の女性支局長との事。明るく、テキパキとした方である。
ところが、取材の最中、突然Kさんが泣き出してしまった…。
瞳から大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちている。
これには大きく2つの理由があった。
ひとつは、私は30年以上にわたり、「本の二毛作」として中国に本を送り続けている。特別なことは出来ないが、能力や意欲がありチャンスの少ない中国の学生たちの為に自分に出来ることはないかと考え、日本で読み終えた本を送り、勉強に活用して頂いて来た。
この話を聞いたKさんは、「この不況のご時世、自分の事しか見えず人の事など考えられない人ばかり。そんな中、30年も前から人の為、社会の為に活動し続けている…。こんなに素晴らしい方が三島にいたなんて…!胸がいっぱいで、涙が止まりません…。」

そしてもうひとつ。我が社の中国社員が自主的に作成した、南富士中国のカレンダーがある。
(上記の写真。1月は当社中国幹部社員である。)
毎月、違う社員の写真で構成された、オリジナルカレンダーである。この写真を見て、Kさん。
「素晴らしい写真ですね…!!皆さんとても良い“顔”をされていて、表情が非常に生き生きとしている。仕事柄、私もたくさんの“顔”に会いますが『こんなに素晴らしい写真見たことがない…。』このカレンダー、ぜひ私にも頂けませんか!?机の上に置き毎日刺激を受けたい…。」
南富士産業は“人づくり”の会社である。こうして“人”を評価していただけることは何よりも有り難く、人づくり冥利に尽きるものがある。
素晴らしいカレンダーを自主的に作ってくれた中国の社員に、改めて御礼を言いたい。それは何よりも一人一人の生き生きとした顔そのものである。
深くモノを見、“心”ある記者Kさんとの出逢いに感謝したい。