2008-09-18

M-net 2008-09-18

リスク

アメリカの有力証券企業リーマン・ブラザーズが9月15日倒産し、会社更生法の適用を受け行き詰った。又、翌9月16日アメリカのトップ保険会社AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)がアメリカ政府の資金援助を受けなければ倒産の危機との事で、政府が私企業を支援。二つの大きな暗いニュースが世界を駆け巡った。
なぜリーマン・ブラザーズは倒産し、AIGは政府の支援を得られたか?私見ではあるが、証券会社は日頃からリスクを取らずに企業活動をしているように思える。一方、保険会社や銀行は企業と共に運命共同体で常にリスクを取ってビジネスをしている。この、リスクを取っているか否かが決断の大きな分かれ目であるような気がする。
私の考えが正しいかどうかは分からないが、何か「リスク」に挑戦する事の大切さを知ったような気がする。我々も日々リスクを取って事業を展開している。日頃からリスクに挑戦する企業や人間でありたい。


教育は花が咲く

教育にも様々なものがある。大きく分けると、社会教育(社会や会社で行う教育)と学校教育、そして家庭教育と3つある。私達が日頃目指しているのは言うまでもなく社会教育である。教える事や覚える事は学校教育の中心であり、学ぶ事が社会教育の中心である。「学ぶ」=「気づく」事である。
先日もマレーシアで、企業改革をお手伝いしているⅠ社の幹部教育を行った。参加者は事務所や工場の幹部12名である。日頃Ⅰ社のトップが話をしても、何の質問も反応もなく冷めた雰囲気との事。時間は話が1時間、質疑応答30分と考えた。時間が長いとダメである。 テーマは「会社とは」 「会社は誰のものか」 「利益の配分」 「マナー」 「社風・企業文化づくり」 「頭の国際化」 …そして「Welcome提案制度」 「リーダーに必要な5つの力」など。
生まれて初めての教育なのかも知れない。最初は、何を言うのか?と冷めた雰囲気であったが、途中から身を乗り出し、多くの質問をし、提案まで出てきた。すごい事であった。
教育と言うとテクニカルな教育(機械の使い方、材料について、パソコンの活用法など)がほとんどであるが、人間として、社会人として、企業人としての最低限のルールや自覚など基本の基本だけを話した。12名の幹部1人1人が気づいてくれたのである。現地の社長曰く「今まで見た事もない。素晴らしい…」との事であった。これからは実行である。社長の力が問われる。先はまだまだだが、「教育は花が咲く」と思った一日であった。