2008-02-28

M-net 2008-02-28

ある日本の学生

海外で企業の改革に挑戦をしたいという学生A君に、GMCの教育を行った。
人間力、管理力、創造力、と言う基礎教育と、Art in Managementと言う絵の勉強である。
授業を始めると、気になる事がある。
まず、態度が悪い。あいづちも返事も横柄で、人を不愉快にさせている。これは初対面の時にも注意したが、本人はあまり気づいていないようだ。リーダーは“才”より“徳”で周囲の人をひきつける魅力が必要であるが、これでは論外である。周りの人に悪い印象を与えては、上司の信頼も得られないし、海外で良い仲間づくりも出来ない。
そして絵の授業を終えて「自分の夢、目標」と言う課題で絵を描いてもらった。すると、「将来はこんな風になりたい」も、「今回のプロジェクトでこんな事を身に付けたい」もなく、個人の趣味などの内容だけで意欲も感じられず、多角的な視点もない。通常ならこれで十分であるが、今はこれから海外でリーダーになる人向けの経営の勉強をしている時である。今この状況で、自分が求められている役割を理解していないし、自己中心で客観的な視点がない。「こんな人に大きな仕事を任せられないと思われてしまうかも…」と感じないのだろうか?挑戦力に期待していただけに、残念である。
中国のGMCで同じ授業をすると、各々が色んな夢と現状を描き出し、「将来はこんな風になって、自分も人を育てられるような人になりたい」「こんな風に社会に影響を与えたい」「自分の長期、中期目標はこれで、今こんな能力が不足しているのでこうやって成長したい」等々、目を輝かせて語りだす。
この差は何なのか…。考えさせられた。


木へのこだわり

日本の材木を生かし、合理的なオリジナル工法で木造住宅を手がけているN社の社長さんにお会いした。70歳代半ばの方である。
木について語りだすと「山の事を考えて家作りをしたい」「日本の森林を蘇らせたい」と子供のように目をキラキラさせながら何時間も話が尽きない。事務所にもお伺いしたが、内装は床から天井まで様々な材木で出来ており、木への相当な思いとこだわりが感じられる。このこだわりから今、海外からも様々な引き合いが来ているとの事。
成功の秘訣は「好きになるか信じるか」。あなたは仕事にこの位のこだわりと情熱を持っていますか?


新刊本『デキる社員』

明日2月29日(金)に、新刊本『デキる社員』が出版される。
これは、このM-net(頭の活性化マガジン)を見た出版社の方が、「これは面白い!普通の本は総論が多いが、これは全て実話に基づいていて、全ての話に登場人物がいて、ドラマがある。これを元に本を作りたい」との事で作った本である。
新入社員や若手の教育用に、またご自身の勉強に、役立てて頂ければ幸いです。