2008-01-28

M-net 2008-01-28

50年ぶりの大雪

中国の内陸、武漢に今居る。50年ぶりと言われている大雪である。
空港は閉鎖され、鉄道も50%は走れない。道路は雪でスリップし、通常1時間のところが2~3時間かかり、部屋も暖房が十分でなく、寒い。事務所もレストランも・・・。普段は冬でも雪の降らない地方のため、雪に対する備えが何もないので、交通も生活も大混乱である・・・。あと1週間は続く・・・との予報である。
地球の温暖化は様々なところに表れてくると実感している。環境の大切さを改めて認識した。
そんな厳しい中で、心温まる話を2つ。

(1)武漢に着いた夜の22時頃、部屋のドアを「トントン」とノックする音。ドアを開けてみると、社員とGMCの学生が1人ずつそこに立っている。
「社長、武漢は寒いですから、この手袋を使って下さい・・・。」と言って、革の手袋を買って、持って来てくれたのである。翌日から大助かりなのは言うまでもないが、私の立場に立って気づき、行動してくれる社員やGMCの学生がいる事に深い感謝の気持ちを抱き、すばらしい人材のいる事を誇りに思った。改めて「ありがとう」とお礼を言いたい。

(2)武漢に行くのは飛行機で何とか行けたのであるが、帰りが大変。やっと2時間30分もかけて空港に行ったのに、飛行機は飛ばない。空港は閉鎖である・・・。どうやって上海に戻るか?と思ったが、夜行寝台列車の切符が取れたとの事。「よかった!」そこから3時間かけて20時に駅に着く。21時出発の予定が実際に出発したのは夜中の1時過ぎである。完全冷房?の駅の待合室に5時間。寒いのなんのを通り越して、言葉にならない・・・。

こんな状況の悪い中、武漢の責任者は私と行動を供にし、全力で局面打開をしてくれる。「たぶん様々なトラブルが起きると思いますので私が同行します。」と言って一緒に武漢事務所を出てから10時間・・・。嫌な顔ひとつもせず・・・彼にも頭が下がる。列車が出発するまで雪の降る駅のホームで30分以上も立って見送ってくれた。上海事務所の社員にも大変協力して頂いた。残念ながら列車は通常なら9時間のところを25時間かかってしまったが、すばらしい社員がいる事を改めて思い知らされた。大雪も又楽しからずや・・・。


戦略的発想

新規事業や新商品の開発、事業の方向転換、スポーツや選挙などあらゆる局面で戦略的な発想(最終的にどんな形にしたいのか、その為にはどうするのか。)が求められる。
「社長はどうしてそういう考え方を決断したのか。」とよく聞かれる。チョット難しいかもしれないが、

1.社会や全体、市場、これから先などマクロで見たり、考えたりする。
2.自分の会社や組織などの長所と短所を掴む。何で戦うか、である。時には長所も短所となる。
3.担当する人を見る。教育が必要か・・・。そして担当者を信じて、任す。

この3点をスピーディに考え、決断し、方針を出す。一つでも間違った見方をすれば、その決断は間違ってしまう。そして全責任は決断した私にある。