2006-11-18

M-net 2006-11-18

対処より本質

 知人が入院した。以前より持病があり、近所の病院で治療を受けていた。痛いと言えば即痛み止めの対応をしてくれるし、苦しいと言えば即その対応をしてくれる。しかし一向に病気そのものは治らずにいた。
 ある人の話で「その病気を治す医者がいる」と言う事が分かった。早速に調べてみると、86歳でも手術をし、元気になっているそうである。
 知人もその病院に入院して手術を受けた。医者の話によると、知人の病気も完全に治ると言う事で、知人は医者を信じて決断した。手術をして1ヶ月半が経ち、元の元気な姿になって来た。
 以前の病院のように古い知識と経験だけでは病気そのものが治らない。医者も新しい知識や新しい技術を勉強し、病気そのものの本質を調べ治療しなければならない事を知らされた。
 我々も日々の仕事の中で、忙しい忙しいと対応や対処だけでなく、仕事の本来の目的や何の為にやるかをもう一度考え、本質にせまらなければならない。又、新しい知識や技術の勉強をしたりして、新しい事にも挑戦しなければならない。


まず答え

 先日、知人のOさんからTELがあり、会って話をしたいとの事。しかし会って話を始めると雑談やどうでも良い話が多く、本題は最後の5分であった。
 私も多忙であるが、忙しい人と会う時に心掛け、実行しなければならない事がある。それはまず答え(つまりどうしたいのか、自分の考え)を相手に開口一番伝える事である。どうしても相手に自分の考えを説明したくなる。資料などがあると特にそうなってしまう傾向がある。

1.要は何が言いたいか?結論が最初である。
2.次に、この結論になった理由や原因を1.…、2.…、3.…と話す。
3.最後に、自分の意見や感想を一言話せばそれでOKである。

相手は多忙であるので、ポイントを絞って話さなければならない。これはレポートや企画書でも全く同じである。長々と話す話にはあまり意味はなく、要は何を言いたいか?何の為に来たのか?である。
まず答えを最初に話す訓練が出来ていると、本質をつかむ事が出来、次に時間の短縮が出来、無駄なエネルギーを浪費しないで済む。検討してから結論を出すのでは何日かかっても結論は出ず、相手にもされなくなってしまう。雑談から入ると時間が限られているので、大切な話が出来なくなってしまう。
「早速ですが…」「今回お伺いした件は…」で始めると良い。勿論相手も忙しいから、ポイントを絞った答えが即答で返ってくる。
嫌な事や難しい事はどうしても後回しになりがちであるが、逆に前に持ってくる事で問題点や違いもハッキリし、事がスムーズに運ぶ事が多いと今までの体験から思う。