2005-06-28

M-net 2005-06-28

社外取締役

 某上場企業の海外統括会社の社外取締役を依頼された。
 その企業のオーナー(社長、CEO)とは今回を含めて二度しか会っていない。
 「なぜ私なのですか?」と言う私の質問に、
1. 言葉だけでなく行動のスピードが早い。
  (話をしてから7日後には現地を見ている)
2. 問題点に対して分かりやすく現状と対策をA4 1枚にまとめてくれている。

自社の役員だけでは、どうしても視野が狭くなってしまうので、大所高所から経営指導を社外取締役としてお願いしたい…との事である。
 一度しか会っていないのに、二度目にはこの決断。

 オーナー社長のスピード、即決、チャンスを逃さない…など考えさせられる事が多い。変化の激しい今、スピードが全てに求められる今、日本の国内マーケットが飽和状態の今、経営にミスが許されない今、グローバル化の今…トップにはあらゆる能力と決断が求められているが、トップ1人では限界もあるので、部外者も積極的に経営の中枢に入っていく時代である事を実感した。

 この社長さんはどうして私を知ったかと言うと、産経新聞が発行している『ビジネスアイ』の記事を読んで下さった事がキッカケだ。
 社外取締役と言う話は新聞、雑誌、誌上では知っていたが、まさか自分がその指名を受けるとは…。改めて、人はやっている事(実践)をよく見ていると肌で感じた。


目立たない下地材の威力

 当社のメイン事業に屋根、外壁、樋工事と言う住宅の外装工事がある。1ヶ月にこの3つの工事を合わせると、1000棟近くを施工、工事している。
 台風や嵐、雨、風などを防ぎ「人間の生命」と「人の財産」を守っている大切な役目を持った仕事をしている。決して目立たない地味な仕事だが、たぶん工事量では日本一であると思う。

 この屋根、外壁材の下に敷いてあるのがルーフィングと言う素材で、決して表に出る事はないが、実質的にはこの材料が雨や風を防いでいる。安いものもあるが、当社は品質が最高級でコストも高いものを使い、施主やハウスメーカーから高い信頼を受けている。

 30年近くもこんな目立たない努力をしてきたが、昨今「南富士さんはすごい」「同じ材質を使いたい」など評価され、厳しい住宅業界にも関わらず、受注の増大、安定化に大きく役立っている。
今改めて、目先のコストだけでない下地材の選定が正しかったと思っている。