2002-12-08

M-net 2002-12-08

現代的

 若い人と会うチャンスがいっぱいあり、それだけに考えさせられる事も多い。大きく分けて2タイプの若者がいると思う。

Aタイプ…目的をしっかり持ち、見えない所で幅広く勉強しており、発言や行動も「おやっ!」と思わせるところがあり、エネルギッシュで行動的である。やりたい事と今出来る事が明確で、総じて素直でチャレンジ精神旺盛でスピーディーである。
Bタイプ…言われた事や指示された事はやるが、それ以上は気づかず?気づいてもこれは自分の仕事でないと割り切り、頭も使わず、手も出さない。表面に見えるものや言われた言葉だけで判断し、近視眼的思考やその場だけの行動が多い。とりあえず今が良ければそれで良し。総じて指示待ちでマニュアル中心で行動し、笑顔とフットワークは良いが、それ以上は何も無し。

1. 先日も大切なお客様が来社され、会議室に案内して頂いたが、電気もつけず、暖房もつけないでそれでいい?と思っている(気づかないのかも知れない)。お客様は「今日は寒いですネ」と一言。笑顔とフットワークは良いと思いたいが…何か一番大切なモノが欠けている様な気がしてならない。
2. 仕事をする時、一人で仕事をする事は少なく、チームワークでする。仲良く仕事をしたい事に気を使いすぎ、難しい事、嫌なこと、雰囲気の悪くなるような事は思っても発言せず仕事をしている。仲間や横だけを考えすぎ、縦や大きな方針を見失っているリーダーもいる。自分に自信がないと言えばそれだけだが…。発言や行動しなければ誰も分かってくれないし、周りもそれで良いと思い全体として成長できない。
Bタイプの人や1、2の事例の場合、私は彼等に「現代的だネ」と言うが、実はAタイプのような人間を尊敬し、大きく育てたいと思い、「真の現代的人間(基本を忘れずに、時代や変化に対応する人)」と心の中で叫んでいる。


一言で特徴を

 私達の総合外装事業部は多くのハウスメーカーかや工務店、大型ビルダーと取引をし、日々仕事(屋根、外壁、樋工事)をしている。昨今のデフレ経済化の厳しい現状の中で成長し、伸びている企業があるが、良い会社ほど一言で特徴を言える。
・ Kホーム(注文住宅)。「営業マン0」で全て工務のみで受注、設計、施工アフターをしている。
・ D建設(注文住宅)。「現場にチリ一つ無い」現場を大切にし、CSとショールームとして活用。
・ I工務店(共同住宅)。「外観デザインを輸入風」アパートに入居したくなるようなデザイン。
・ T住宅(分譲住宅)。「13:00~13:10現場掃除タイム」10分間全員で整理整頓と掃除。
・ I設計(分譲住宅)。「土地、建物で1,700万円」アパート代で夢の一戸建てを。
・ Aホーム(注文住宅)。「坪21万円」超ローコスト住宅で誰にも買える家づくり。

企業も個人も、これが「当社の」「私の」特徴ですと一言で言えると良い。日々自分を磨き、荒波の中でも自分を見失わないような生き方をしたい。特徴、差別化、個性、優位性は今一番求められている。


2002-11-28

M-net 2002-11-28

何か役立つ事

 中国の大学で奨学金を贈呈した。武漢大学(国立トップ大学、大学生34,000人、院生9,000人、教職員9,000人、敷地3,300,000㎡)の成績トップで社会貢献を認められた学生達8名。贈呈式が終わり全員と討論会。8名参加中2人の学生が「杉山種まき奨学金を頂き、大変嬉しいし光栄です。」「何か私に出来る事がありましたら言って下さい。お役に立ちたいです。」との事。20歳前後の若い学生でもこれだけの事が言える、素晴らしい人材だと実感した。他の学生6名は自分の意見や考え方を述べ、私に質問をする…。

 相手の立場に立ったり、感謝を具体的な言葉や行動で表現する事は言われれば簡単な事であるが、自ら気づき表現し行動する若い学生達に接し、その人間性や能力に深く感動した。勿論この8名の学生たちとは上海――武漢(約1,000km)をパソコンやインターネットを使った情報交換やビジネス提案、市場調査、研究などを行っていく。こんな素晴らしい人間性のある若い人達と世界で事業やビジネスが出来る事を期待している。営業やマーケッティングなどの対人ビジネスは相手の心を動かす事が出来れば成功である。時には人の心を動かす「何か」を自然にできる人になりたいですネ。


KUBOTA と KUBODA

 当社の主要仕入先に㈱クボタがある。農機材のトップメーカーだが屋根、外壁材のトップメーカーでもある。このクボタが中国に農業機械の工場と会社を持っているが、コピー品(模造品)が出回り、苦戦をしていた。このコピー会社がKUBODAである。KUBOTAの製品は品質も良いが、価格はそれなりで高い。しかしこのコピー製品は安価で品質も問題がある。

 どうしてこのコピー製品を駆逐するか?考えた末に、農業機械を三交代で24時間稼動させる。農機はリースとして扱い、フル回転させて品質と効率で勝負した。中国製のコピー機械は24時間稼動では故障の連続で全然ダメ。日本のメーカー品は24時間三交代で機械を動かしても、品質は問題なし、仕事はスムーズで、中国の農業従事者より高い評価を受け、機械の受注も大量との事。
 KUBOTAとKUBODAのTとDの一文字違い。商品もマネだが社名も似ている。品質と発想の転換でKUBOTAは勝者に。中国脅威論の一般論だけでなく、国際競争も品質や発想で勝てる素晴らしい一例です。我々も自信を持ってつくる事に挑戦していきたい。


2002-11-18

M-net 2002-11-18

気のきかない(待ちの)人に明日はあるか

 旅をしても、仕事をしても、気のきかない人と一緒だと、こちらが疲れてしまうし、嫌になってしまう。
 たぶんこう言う人は常日頃から自己中心で生きてきており、相手や周りに気を使う事を知らない人で、ビジネス社会に於いては絶対に顧客満足はあり得ないし、敵は作っても味方は増えないタイプの人間である。
・ 時間はギリギリ
・ メモは一切取らない
・ 自分の興味のあるものだけは質問
・ 重いものを持っていても自ら「持ちましょうか」とは言わない
・ 言われた事だけはやり、それで良いと思っている
・ 何をやっても感謝(ありがとうと言う事葉、行動)なし。勿論チャンスを与えても感謝はない。

 同じレベルの人と毎日付き合っていると、誰も気付かないし、注意もしてくれない。これではダメと他人に言われると、少しは気付くがそれだけで終わってしまい、自分の他の行動には全く反映されない。レベルの低い人に教育する事そのものが空しく、嫌になってしまう。
 難しい事をやってくれと言っているのではない。人間として誰でも出来る事が出来なく、そして、こう言う人は自分の向上心(要求)だけは人一倍強い。

 どんなに立派な意見や提案でも、提案者が嫌いならすべてはダメ。指示あることだけやり(指示なければ何もしない)、アイディアや提案も期待できない人に明日はあるのか?
 最後は人間と人間であり、人が全てである。少し周りに気をつかってみると流れが大きく変わってくるし、自分の知らない、眠っている自分が発見できる。


若さ、工夫、挑戦

 疲れている時、マッサージや指圧に行く事がある。いつも同じ様にやってくれ、それはそれで満足して帰る。先日の日曜日、いつもとは違うモダンで現代的なマッサージ店に入った。コースがあり、30分、45分、60分と全身、フット(脚)マッサージ、全身とフットのミックスなど様々なコースが書いてあり、全身とフットのミックスでお願いした。フット20分と全身30分の50分コースである。新鮮で大満足の50分であった事は言うまでもない。その店は若い責任者と若い担当者でテキパキ。様々な工夫をしている。

 我々の日々の仕事の中でも、10年1日の如く同じ事を同じやり方で何の疑問も持たずにやっていないか?このマッサージが終わった時点で考えさせられた。若さ、工夫、挑戦…について、そして自分自身は常に持っているか。

若さ…エネルギッシュさ。失敗を恐れない行動主義を忘れていないか?
工夫…相手や顧客のニーズやウォンツは何か?一工夫はありますか?
挑戦…出来ない理由を考え、現状に満足してワンパターンではないか?
忘れていれば思い出し、今まで気付いていなければ今からやってみよう。


2002-11-08

M-net 2002-11-08

どうしていいか分からない時

1. 現状把握。現状を1つ1つはっきりさせる。…整理する能力
    1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
2. 問題点ピックアップ。現状から考えられる問題点を見つける…気づく能力
     1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
3. 解決策(具体的)…解決能力
A. 基本的な解決策(中、長期的抜本策)
1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
B. 当面の対策(短期的、即効果のある対応)や(緊急度の高い対応)
   1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
 具体的解決策の出ない時は、上司や他の人の力を借りる。しかし解決や対応策は単純(シンプル)にモノを考えたり、一つの線上で考えただけではなかなか解決の糸口さえ見つからないのが現状である。日頃から幅広い知識や経験、柔らかい頭脳、幅広い人脈、様々なネットワーク、スピーディな行動力など、多様性が求められる。豊かな社会では単純な解答は少ない。「豊かさとは多様化」とも言われ、一人ではなかなか難しい。どうしても仲間が必要となる。
 今回は 1.から始まっているが、1の前に
0. 問題の予測、先取り
現状のままいったらこの先どうなるか?どんな問題が起きてくるか。問題の起きる前に、問題の予測や対策を打てればしめたもの。難しいと思うが、たまには考えてみると、人を伸ばし大きくする。


判断ミス

自分ではベストと思い判断し、やってみると間違っている。或いはもっと良い方法がある事に気付いたり、上司や周りから注意を受ける場合がある。どんな人がこんなミスや失敗を繰り返しているか?実社会では、ミスをしたり、知識のない人が負けてしまう。

1. 目の前の事で頭が一杯で、長期方針も無く、その場その場だけの場当たりの人
2. 固定概念が強く、いつも同じワンパターンで、失敗も活かせない頭の固い人
3. 自己中心的で、お客様や相手の立場に立てない片肺の人
4. 勉強不足(知識、経験不足)の自覚も無く、あっても努力もしない論外の人
5. 自分に甘く、これ位で良いだろう。あとは何とかなるだろうと自分に都合よく考える、いい加減な人
6. 良い結果だけを求め、プロセス(途中経過)や資料作りなどの努力をしない人
7. お人よしで、自分で結論が出せず、答えを相手に求める優柔不断な人
8. 言葉や論理中心(現状を正しく知らない)で、行動の伴わない頭でっかちの人
9. 分かっていても何も行動をしないズルイ人
10. 嫌な事、大変な事、難しい事、相手の気に障る事など大切な事を先延ばしにする逃げの人


2002-10-28

M-net 2002-10-28

総論、各論

 総論では分かったが、各論で具体的にどう考えたり、行動して良いか分からない。総論では賛成だが、各論では反対…などと言う風に、「総論、各論」と日本人は使い分ける。
 総論とは方向性や全体としてどうしたら良いかであり、各論は一つ一つの具体的方法論である。今最も問題なのは総論でどっちの方向に進んで良いのか分からない事だ。不確定の要素が多くて、何一つ定まらない中で決断を下すのはなかなか勇気と洞察力が要るし、不安も残る。

 一方各論では、総論で方向性は分かったが、具体的にどうしたら良いか、暗中模索で行き詰まる事が多い。何で行き詰まったか、原因や問題点がはっきりすれば解決の方法はいっぱいある。漠然とした問題点や雲をつかむような話ではどうしようもない。具体的に問題点(ポイント)や原因(何が一番のネック)が何かを見つける事が出来ない人が多い。

 例えば、人が問題。金が無い。情報が少ない。受注が取れない。知識が少ない…など。金が無いのではなく知恵が無い。情報はあるのだが情報を活かせない。何が問題で受注が取れないのか、コスト、担当者、商品の魅力などの何なのか。何も勉強しないで10年前の古い知識のまま、或いは新しい知識を得る為に大学や研究所と共同研究を行うなど…。対策や方策はいっぱいあるし、難しくない。要は何が問題点かを見つける事である。

 各論でモノを考える時に必要な事は以下の3点ではないかと思う。
① 一般論(皆さんや多くの人に当てはめるような答え)ではダメである。一人一人に、一社一社に対しての答えや対策であり、尚、より具体的でなければならない。
② 「問題や問題意識」が大きければ大きい程、船の帆ではないが引っかかってくる答えやヒントも多いものだ。本や新聞を読んでも、人と話しても、問題意識を持っていると不思議と解決の糸口が見つかるものである。問題意識を持っていないと何を見ても、誰と話しても、何も得られない。まず悩み、そして問題点(ポイント)は何かとマトを絞り、問題意識を持つ事から始まる。
③ そして、1つの問題を解決する為には「集中力」が必要である。だらだら何時間やってもダメである。サット頭を切り替えるなり、散歩をするなり…。そしてやる気がなく、難しい仕事は「朝一番」にやると良い結果が出る事が多い。人の頭は朝起きてから3時間後に全開し、数時間続く。試してみてはいかがですか?


2002-10-18

M-net 2002-10-18

コスト競争に巻き込まれると質(人、サービス、商品)が落ちる

 この頃特に思う事がある。経営者、幹部、担当者、全ての人の質が落ちているように思える。特にコスト競争に巻き込まれている企業を訪問した時に強く感じる。
 コストとは一言で言えば人である。つまり労務費、人件費の事である。コスト競争とはいかに人を除いて仕事をするかである。必要なコスト競争は大切であり、真剣に取り組まなければならない。
 しかし必要以上(限界を超えた)のコスト競争は扱う製品や商品、工事の質を落とすだけでなく、それに付随するサービスの低下も招いてしまう。それだけならまだ我慢も出来るが、最も危惧するのがそれに携わる人々の質(レベル)の低下である。
 標準品を扱う限り、発展途上国(特に今は中国)との価格競争になってしまう。
 それではどうすれば良いか。価格競争やコスト競争に巻き込まれないビジネスや商品を自社にどう取り込むか、である。正解は無いが、「知恵が利益の源泉」であり、「考える」以外無いと思う。
 ノーベル賞の田中さんではないが、自分で、自社で考えて実践するか、それが無理なら人マネでない、他社や他人の知恵やアイディアを借り、自社に取り込む方法もある。いずれにしても「自社のビジネスモデル」の必要性を強く感じる。
 長い間コスト競争に巻き込まれたままでいると、すべての質(人、サービス、商品)が日に日に落ちていく事ははっきりしている。


読書

 さて自分は一年間に何冊の本を読んでいるのだろうか?
 1ヶ月に5冊で1年間に60冊、月1冊で年に12冊、読まなければ年間に0冊。
 IT,インターネット時代でパソコンは毎日でも見る人が多いと思います。が、本を読まなかったり、読書の量が少ないと考える事が出来なくなってしまう。
 たとえ考えても、いつも同じパターンとなり、考えに進歩や驚きが無い。結局人のマネをする事になってしまい、大きな成長やオリジナリティが無くなってしまう。人マネも最初は上手く行くが、長続きはしない。今はマネすらするものがない時代であり、マネしようにもモデルも無い。アタフタとしてしまう。
 秋の夜長に、また週末に一日くらいは本を読み、考え、自分らしさを出せるよう、生活をちょっとチェンジしてみてはどうでしょう。読書している人は例外無く成長している現実を見ている私としては、インターネット時代ではあるが読書をぜひすすめたい。
 先頃、『かえるを食べてしまえ』と言う本を数名に渡した所、大好評であった。これも1つのキッカケであり、これなどを契機として読書の習慣がついたら…と思っている。


2002-10-08

M-net 2002-10-08

「待ち」と「攻め」

 様々な会議やセミナーの案内が、メールや手紙、FAXなどで来る。
 これらの来た案内をチェックし、必要なものに参加したり、資料として活用するのも悪くはないが、これでは「待ち」になってしまう。成長も企画力や考える力も無くなってしまい、いつも待つ事や指示のある事を常としてしまう。

 一方、将来を想定し、需要を考え、ニーズやウォンツを捉え、自ら(自社で)企画を立て、人を集め、実行する「攻め」がある。うまくいかないかも知れないし失敗するかも知れない。或いはそれをキッカケとして新しいビジネスが生まれたり出会いが元で新しいネットワークが出来たりする。
 どちらが正しいと言う正解は無い。しかし私は「攻め」の会社でありたいし、「攻め」の人間を大切にしたいし、そう言う人を育てたい。


「誰も言ってくれない」

 自分では正しいと思い、実際にやってみるとうまく行かない事が多い。
 例えば「新規営業のアポイント」「部下指導」「企画立案など」「住宅営業のクロージング」「1日の行動を自分では動いたと思っても数字に表すと0に近い」「ベスト案と思って交渉したが、結果は全然ダメ」「服装が大丈夫だと思ったらダメだと言われた」…
 こんな経験を数多く持っていると思うが、周りの人は原因は何か?を言ってくれない。教えてくれない。理由は2つあって、1つはその周辺の人も分からないし全然その事に気付いていない場合…これはどうしようもない。もう一つは分かっているけれども言わない場合。これには様々な理由がある。余分な事は言いたくない。本当の事を言うと相手との人間関係がまずくなってしまう。後でチャンスを見つけてまとめて言おうと思い忘れてしまう。自分は自分、他人は他人と割り切る主義。壁にぶつかればその内、自分自身で気付くと思って言わない…など。

 自己中心や同じレベルの人やそれ以下の人だけと付き合っていると、つい自分は正しいと誤解してしまい、いつまでたっても気付かない。1人や2人「レベルの高い真の仲間」を持ち、自分に対して耳の痛い意見や本当の事を言ってくれたり、アドバイスしてくれる人がいたら本当に良い。「本を読み」自分の足りない所や、考えの及ばない所に気付かされる場合もある。「痛い経験(失敗)」をして体得する場合もある。

 良い人を得るのも本との出会いも、経験もまた、自分自身の問題である。チャンスを見逃さず、チャンスを活かせる様に日々努力したい。特に人との出会いは得がたい。
 年齢や地位が上に行けば行くほど、「誰も教えてくれない、言ってくれない」