2014-06-28

M-net 2014-06-28

教 育
 今まで色々なところで人を育てている。社内や社外、国内と国外、部下や仲間たち、言葉の通じる人通じない人。若い人、そうでない人…。人を育てるチャンスの一つとして「教育」がある。「教えること」と「育てること」のふたつである。「教える」ことは、知識や技術、体験、基本と応用… 自分が勉強していれば可能である。
 しかし「育てる」ことは、なかなか難しい。まず第一に明確な目標(どんな風に育てるか)、第二に自らに情熱や思いがないと相手に伝わらない。第3にチャンスをつくることである。そしてラストに書かせる事である。
 教育もなかなか思い通りにいかない。計画通り育たないからこそ自らが勉強し、全体から話したり、部分からスタートしたり、ポイントを絞って話したり、絵やマンガで伝えたり、映像をつかったり、体験をさせたり…方法はいっぱいある。何よりも大切なことは、知識一辺倒でなく、自らの体験(成功や失敗)に基づく話が相手の心に伝わりやすい。そして教えてもらう人は先生の言葉より行動をよーく見ている。人を育てることは、自分を育てることでもある。

会った人を味方(ファン)にする
 二人の人財がいる。二人の上司曰く、「大きな方向や目的を話すと、自ら課題を見つけ、課題を解決し、前に進み目標に到達する…」とのことである。先日、二人のうちの一人と会ったAさんからメールが届いた。
 「明るく、聡明で、親しみやすい方で、とても魅力的な印象を周囲に与えてくれました。話した内容を素早く理解し、的確な質問をいただきました。貴重なお時間を共有でき、誠にありがとうございました。」会った人を瞬時にファン化してしまう魅力ある人が、私の身近にいる…。今のままでいいと自己満足せずに、自分磨きを忘れずにしたい。

奨学金
 今、インドネシアで新しい奨学金運動を展開している。成績優秀だが、経済的に恵まれない若い人を育てる奨学金である。話をしたり、資料を送ると、何も言わずに協力してくれる、日本を代表する著名な人が二人もいてびっくりである。
 薄給なのに協力してくれる人。自分も人づくりの種まきをしたいと言って協力してくれる人。一人では難しいので数人で協力してくれる人…さまざまであるが、協力してくださる皆さまに心からお礼を申し上げたい。現地の大学から協力者各個人に感謝状が発行されるとのことのなので、余裕のある人はぜひご協力お願いしたい。

2014-06-18

M-net 2014-06-18

慶応GMC-club
 昨年に続き、慶応大学のGMC clubが、6月11日にスタートした。2年生7名、1年生8名、計15名である。GMC-clubに参加する目的はさまざま…
・「杉山社長の“人間力を高めよう”の講義を受けて、人間力を高めたいと思いました」
・「先輩から評判を聞き、参加してみたいと思いました」
・「成長したい、チャンスがほしい…!」

超スピード
 アジアの活力ある国「ベトナム」で、新しいビジネスを展開することになった。初回訪問したのが5月19日である。そして契約書にサインしたのが6月17日…わずか28日で新規事業がスタートである。初回訪問の時、基本的な考え方、具体的事項について話をし、ほとんどはインターネットを使ってお互いに主張し、修正、結論を出すやり方である。6月16日に契約書を作成、そして6月17日に正式契約…。相手側Hanoi University of Industryの責任者Thanhさんの基本的理解力、これからのビジネスの発展性など、すごいエネルギーと知性を感じる。すべての仕事にこれくらいのスピードがあったらと…。

ドラマづくり
 今度、「高度人材」として、二人のベトナム人が当社に入社する。二人とも今年ベトナムの大学を卒業したばかりの若者である。問題は、日本語ができない。少し日本語を勉強しているが、文法中心で、あまり実践的でない。
 「中国では最速35日で日本語をマスターした学生がいる。寝る時間を惜しんで早朝から夜中まで通常の人の3倍、5倍の努力をした人がいる…。ふたりとも1ヶ月で日本語の会話をマスターしたらドラマになる。ドラマは人生をつくり、人を大きく成長させ、チャンスもいっぱい入ってくる…」と話したところ、「今日、これから家に帰り、1ヶ月で日本語をマスターしてみせます!」と、目を輝かせて話してくれた。結果は別としても、頼もしい限りである。こんな若者がベトナムにはいっぱいいる。彼らにチャンスを与え、ドラマをつくりたい。

2014-06-08

M-net 2014-06-08

幅をもって物事を見る
 知人に頭のいいX君がいる。頭の回転も速く、いいアイデアも出してくれる。しかしX君はどうも自己中心になったり、全体を見て考えたり行動する事が弱い。話をすると分かるが、なかなか全体から判断する事が身についていない。
 思考や行動を見ていると、長い事「幅をもって物事を見る」習慣がないようだ。目の前とか現象だけを見て、判断を繰り返していると、全体とか長期的、あるいは相手の立場に立っての判断ができない。
 日頃から「幅をもって物事を見る」習慣を身につけたい。「幅」をもつとは、一つの方向からだけでなく、反対側、あるいは横から、下から、上から、ななめから一つの事や事実を見てみる事である。最初はむずかしいが訓練する事によって人はある程度できるようになる。

課題を越えて人は成長する
 成長している人を見ていると、むずかしい課題や大きなテーマを持ち、それに全力投入し挑戦して結果を出した時に大きく成長する。苦しい時、大変な時に投げ出したり、目的を忘れてしまうとダメである。A君は大きなテーマに対して、見えない所で勉強し一歩一歩実績を積み上げて、形にしていった。このテーマは何の為にやるのか?まず明確な目的を持つ事から始まる…。B君は日頃聞いている事の本質をつかみ、それを分かりやすく文章にして実績を出して行った。
 何度も何度も読み返し本質をつかむ努力が実を結んでいった。苦難を乗り越えると、人は一回りも二回りも大きくなる。さまざまな課題を抱えても道はある。諦めないで挑戦していこう。道は拓けると同時に、自らも大きく成長していく。

グローバル(Global)化
 グローバルという事をよく聞くし、私も多く使う。(Global=地球的、世界的)グローバルって何だろう?私の考えは「言葉や生活、宗教、文化などさまざまな違いの人々が集まって、その違いをお互いに認めた上で、共通の理念(基本的な考え方)を持ち、1つの目標に向かって力を合わせて、結果を出していくこと」だと考えている。日本だけとか、自社だけとか、自分だけではグローバル化は難しい。「柔らかい頭」と「未来指向(54321。無限の可能性)」、「実践(やってみる。接してみる)」…が求められる。