2016-05-18

M-net 2016-05-18

時代は今「英語とアジア」
 先日、報道機関の責任者とお会いした。まず、日本語の新聞・雑誌・TVだけを見ていると、世界の潮流から離れていることを実感しているという。日本の報道は日本人に受ける論調であり、1つの見方であるが多角的な視点に立っていない…。英語の新聞・TVを直接見て、聞いてみることを進めていた。もう1つは「アジア」である。アジアと言っても実に広く、「文化」も「言葉」も「気候」も全く違っている。ベトナムはベトナム語、タイはタイ語、インドネシアはインドネシア語、ミャンマーはミャンマー語と言う風に各々違っている。これを「アジア」という言葉で一括にまとめ、表現するのは正しくない…。それぞれの国を正しく理解していかなければならない…と話していた。
 日本からの視点だけでなく、アジアの様々な視点と英語を使った視点の2つを組み入れるといい、これこそが「グローバル化」だと結んでいた。視野を広く、そして勉強しないといけないと実感した。

官僚的思考
①日本のトップT大学のI教授とアポイントをとり、予定時間の15分前にドアをノックした。中から教授が顔を出し、「まだ時間前なので外で待って下さい」。外で待っていた。前の客がいて、話が伸びているなら納得がいく。それもなさそうだ。約束の時間に部屋に入り、話を始めたが、全然話が進まないし、乗らない。30分間話をして帰ったが、反応0で疲れてしまった。今時こんな教授がいるとは…。
② ベトナムの文系トップF大学へ 本を送ったが…。私は40年近く「本の二毛作」と称して、読み終えた本をアジア各国の日本語学部のある大学に本を送り続けている。どの大学からも喜ばれ、学生や先生達にも活用して頂いている。ベトナムのF大学にも去年の秋頃、690冊(ダンボール19箱)の本を送った。
 本を活用して頂いていると思った所、2~3日前に地元の郵便局より、「送った本が戻ってきているのでお金を持って引き取りに来て欲しい」と連絡があった。「エ…」「ビックリ仰天」「言葉にならない」。はっきりしたことがわからないが、本のリストが日本語である為(英文ならOK)受取拒否。で返却したらしい…。確実な事はよく分からないが、本が戻ってきたことだけは事実である。勿論F大学にも日本語学部はあり、信じられない…。当然大学の学長や担当者に本を送る事を事前に了解して頂いている。
 40年間でこんなことは初めてで「信じられない」出来事である。システムがどんなに立派でも運用の仕方や担当者のレベル(頭の固さ、応用力0)で本は活きないし、本も泣いている。日本のT大学もベトナムのF大学もすべてがこんな風ではない事を念じている。

2016-05-08

M-net 2016-05-08

社会貢献とマネジメント
 先日AMCの一環として日本のトップ大学の学生達に話をした。東大、上智大、明治大の学生8名で夜7~9時まで。テーマは上記の「社会貢献とマネジメント」である。
 社会貢献と言ってもいっぱいある。でも学生達は何か社会に役立つことをしたいと通常の学生達よりレベルは高い。分かりやすく熊本の地震の事例を話した。社会貢献をしたい人々は、地震のあとの片付けや被災者の生活(食事や水、健康管理など)応援、募金活動の手伝いなど身体を使って活動するのが一般的である。でも本当に困る事は、家屋が倒壊し、生活が出来なくなり、仕事を失ってしまい、どうしていいか分からなくなってしまうことである。家もなく、収入も得られない中で自分や家族はどうしたらいいのか…途方に暮れてしまう。
 こんな時こそ、どこに住んだら良いのか、どんな生活をしたら良いのか相談に乗ってあげたりアドバイスしたり、方向性を出してあげたりする事がマネジメントであり、これこそが社会貢献であると話した。(チョット話がむずかしいかも…) 困っている人に魚を与えることでなく、魚を釣るための道具や方法を提供する事が最も大切である…と話をした。彼らの中から一人でも多くの若者がアジアに目を向け、挑戦する事を期待している。

アナログ(情報とカン)
いろいろな人から連絡が入る。
・困って相談に乗って欲しい。企業を紹介したい。
・これからの社会の変化について。さまざまな情報が欲しい。
・今何をしているのか分からないので、会ってほしい。
 今世界を見ても、日本国内を見ても、不安な事でいっぱいである。TOPは決断をしなければならないが、決断するには情報が欲しい。新聞、雑誌、インターネットで見る情報は一般論であり、決定打にはならない。情報がいっぱいあれば安心かというとそうでもない。情報は少ないより多い方がいい。そして誰から得た情報か。情報源も信頼できるか否かの決め手となる。
 情報以外にも大切なモノがもう1つある。「カン」(勘、感、観)である。勘は頭を働かせる。感は気づく。観はよく見る事である。カン(洞察力。3歩先を見る目)は体験や経験による経験則である。カンは磨かなければならない。磨くとは成功や失敗から学ぶことである。不透明な今、「情報とカン」つまり「アナログ」が物事を決める大きな要素となっている。
 「活きた情報」を集め「カンを磨き」光る人間となりたい。

2016-04-28

M-net 2016-04-28

負の国際化
 グローバル、国際化と言われて久しいが残念ながら負の国際化もある。人口41,000人のうち外国人が16%を占める大泉町(群馬県)では、生活保護を受給している外国人(日系二世ブラジル人が多い)が30%を超えている。日本語習得が不十分なまま来日した外国人の雇用の不安定さなどが原因として考えられる。
 大泉町は工場の町として栄えて来たが、工場での人手不足を補う為に外国人労働者に頼らざるを得なかった。しかし今、工場は海外や他の県へ移転していく。残された工場労働者はそのまま大泉町に残る。
 働かなくても生活できる町としてより多くの外国人が集まってくる…。生活保護を恥ずかしいと思って受け取る日本人と、ラッキーと思って受け取る在留外国人では意識に大きな差がある。ましてや町民の人々にとっては納税した税金がそんな使い方をされていては納得がいかない…。正しい国際化(教育して日本に呼び、仕事や生活に責任を持つ)を推し進めて行きたい。国際化もプラス面だけではなくマイナス面も出てくる時代である。(大泉町の知人からの話)

日本の魅力
 一般的に日本の魅力は「富士山、温泉、歴史、文化、秋葉原(家電)…」などである。
私の知人Cさんが先頃シンガポールに行き、アジアのNo.1シンガポール国立大学の日本科の教授と会った時の話を聞いた。その教授は「日本にすごく興味がある…」との事。Cさんは「何に興味があるのか?」と考えた。日本の文化、歴史、言葉なのか…。
 しかし教授は「日本は課題先進国」で「少子化」「高齢化」「産業の成熟化」「原発の対応策と今後の原発対策」などの諸問題を日本政府と日本人はどのように考え、どう対応し、解決先を見出して行くのか?すごい興味があるとの事。頭脳や技術、情報をどう集め活用していくのか…。これから先進国やアジアの国々が直面する諸問題を、日本がどのように対応するのか、正解のないパズルに挑戦する日本の姿を、世界の、アジアの人々が注目している。一つの道が示されれば日本は尊敬されアジアのリーダーとなれる。
 新しいアイディア、革新的な技術、国際協力、さまざまなイノベーションが必要となってくる。前例のない事の挑戦は苦労も多いが、夢と希望を持って切り拓いていく事が新しい価値を生み出していく。

2016-04-18

M-net 2016-04-18

ホセ・ムヒカ(世界で最も貧しい大統領)
 南米の小国ウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ(81才)は、今、日本いや世界で最も注目を集めているリーダーである。今、日本に来ているが、講演会は満席、話が終わっても拍手が鳴り止まない。書店では彼の本が売れ切れ続出・・・。
 彼は2010年に75才でウルグアイの大統領になり、まず給与の70%を貧しい人々に寄付し、残りの月1000ドル強で生活をし、資産は自宅と農園と1台のトラクター、そして有名な青のフォルクスワーゲンしかない。(勿論、この車も友人からもらった中古の車。) そして、彼は世界で最も貧しい大統領と呼ばれるようになった。大統領専用ジェット機を売却し、人名救助のためのヘリコプターにチェンジ。彼は軍事政権と戦い、13年間も投獄され、気が狂うほどの弾圧を受け、苦難を乗り越えてきた。

ホセ・ムヒカの言葉を少し書いてみると、
・「私は貧乏ではなく、質素なのです。」
・「人生はもらうことではなく、あげること。あなたがどんなにひどい状況でも、他人にあげられる何かがあります。」
・「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、多くの物が必要で無限の欲がある人のことです。」
・「人生ではあらゆる場面で転ぶことがあるでしょう。愛で転び、仕事で転び、夢で転びます。しかし、人間は強い生き物であり、再び立ち上がりやり直す事ができます。」

 彼は私達に考えさせてくれます。
「豊かさとは何か?」「人間をベースとした本質的な視点」「新しい価値観」など。

成功だけでなく、失敗や苦難を乗り越えてきたすばらしいリーダーのいる事を知り、ワクワクした。
そして、現象や目の前に起きている事だけでなく、本質を貫いていく人生こそ素晴らしい・・・と再認識させてくれた。

2016-04-08

M-net 2016-04-08

第47期スタート
南富士の第47期が新社長のもとスタートした。
経営方針は、「+T(プラスT)」で、Think(よく考えよう)、Try(挑戦しよう)である。
不透明さが漂う国内外の状況に、社員一人一人がよく考え、行動し、結果を出していく一年を目指す。

屋根一筋勤続50年の山岸副会長 退く
 屋根外壁工事の総合外装事業部の山岸副会長が50年間の南富士での仕事を終了し、3月31日退職した。50年間、本当にご苦労様、お疲れ様でした。木材、製材からスタートし、1974年当時のクボタ(現Kmew)の依頼を受け、屋根外壁工事をスタートし、実にこの道42年である。
 まったくの0からのスタートに、「青春をこの屋根にかけよう!」の掛け声のもと、現在は関東圏を中心に17拠点、500人の職人軍団をまとめ、月1000棟の屋根、外壁工事を行う日本一の屋根工事会社に成長した。これは山岸副会長の強い思い、信念によるリーダーシップの賜物である。これからも顧問として、後輩の指導や大所高所からのご指導を頂きたい。

人マネしない、人マネされない事業展開
 上記の屋根、外壁工事は簡単に人マネされない事業である。職人さん達は、夏の暑い時も、冬の寒い時も屋外の屋根の上や外で仕事をする。職人さんを時間とお金をかけて育て、一人前の職人にしていく。育てることも難しいが、日々指示、監理し、指導していく事も簡単ではない・・・。
 当社の新しいビジネス「M」がコピーされ、マネされている事がわかった。いい所だけ取ってマネする事は簡単である。自分に能力がなければマネする事がいちばんの早道であるとは思う・・・。
 簡単なビジネスモデルでは、コピーがドンドン出てくるし、競争相手が増えてくる。人マネされない、人マネできないビジネスモデルをドンドン構築し、新しいInnovation(革新)を持って、新しい事に挑戦していきたい。経営は、Innovationである事を実感した。

2016-03-28

M-net 2016-03-28

学びの春
日本では4月1日が新しいスタートとなる。職場も、学校も、人も・・・
学びのスタート(春)である。どこから、何から、どうして学ぶか?人から、本から、さまざまな情報から、体験から、失敗から、自然から気づいて学んでいく。学んだ事を人生や、仕事や、生活に活かしていく。
樹木や草花のように新しい芽を出して、夏の若葉や秋の実り、冬の種まきへと成長していくスタートがこの春である。何か一つでもこの時期(学びの春)を活かして、気づき、勉強して成長してきたい。

考える(2題)
Ⅰ.先日、日本を代表するSさんとお会いさせて頂いた。
 Sさんは考える(思考する)とき、次の3つをベースにしていると話してくださった。
① 目先の現象にとらわれないで、可能な限り長い目で見る。
② 一面だけにとらわれないで、多面的に全体から見る。
③ 何事によらず、枝葉末節にとらわれずに、本質的に考える。
 人間が出来ているSさんならば、理想と実際が一致すると思うが、なかなかそうはいかない。理想に一歩でも近づけるように視野を広くし、多くの意見を聞き、三歩先を見て考えるようにしたい。日本でも商社トップの「三菱商事、三井物産が創業以来、初めて赤字になった・・・」と発表している。従来の資源中心のビジネスモデルが通用しなくなっている。
「考える」という事がすごく大切になってきている事を感じる。

Ⅱ.某大学の体育会系クラブの監督の話
 二年連続して大学対抗選手権で優勝したH監督の「考えるスポーツ」
強い選手をつくる為に、練習時間を早朝から夜中までやったり、ものすごい練習量を増したり、頑張らせてもダメです。「練習がなぜ必要なのか自分で考えさせている・・・」との事。指示通りのことをやるだけでは、指導者、監督以上にはなれないし、豊かな発想も生まれない。一方的に押し付けるのでは、選手のモチベーションも上がらない・・・。
 「なぜこの練習が必要なのか?」だけでなく、「競技しながらも」「どうしたらベストの力が出せるのか」「競争相手はどうなのか?」「体力や環境を考えて、今なにをなすべきか?」など「考えるスポーツ」を目指して努力してきたおかげで日本一になったとの事。「考えながら走る」「走りながら考える」である。選手たちも決して順風満帆だったわけでもなく、挫折を何度も味わったはずです・・・。この失敗が次の考えるチャンスとなり一歩一歩成長してきた・・・・「考えるスポーツ」の醍醐味を聞かせて頂いた。

2016-03-18

M-net 2016-03-18

異能(尖った)人材の育成と活用
 世界の経済も元気がない。日本国内もマイナス金利。少子高齢化でなかなか先が見えない。こんな昨今どうしたらいいか迷ってしまう。社内や近くにいる異能人材(ちょっと考え方が異質だったり、先の先の先を考えて行動したり、尖っていていつも色々問題を起こすが一理ある人。非常識的な思考、行動で道を拓いていく人など・・・)が新しい世界や活路を示してくれるような気がする。
異能人材は一朝一夕には育たない。企業や組織に異能を育てる文化、風土がないと育たない。そして、育った人材が活躍できる場やチャンスを与えて初めて開花する。当社にもそんな異能人材がいて元気を与えてくれている。嬉しい限りである。

挑戦と失敗
 目標を持ってそれを実現しようとした時、頭で考えた事と実際にやってみるとでは大きなギャップがあり、思う通りに物事が進まない場合が多い。自分は努力したが、原因は外にありで終わってしまう場合が多い。
成功すれば「すごい」「あなたは最高だ」と。しかし、失敗したら「バカか」「非常識だ」と罵られ、相手にされない・・・。でも、私は挑戦して、方法が悪くて失敗しても、何もしないでチャンスを逃すよりは認めていきたい。そして、その失敗を活かせば最高である。「挑戦しない人生に失敗はない」と思う。
現状維持だけでは衰退してしまう。一歩先、二歩先、三歩先を考えて色々な事に挑戦し、成功もあれば失敗もあるが、前を向いていく会社であり、人でありたいと思う。

生きてやろうじゃないの!
 近頃読んだ本で感銘を受けた本がある。3ヶ月前に「ご主人を亡くし」、5年前の2013.3.11の「地震」「津波」「原発事故」と四重苦の福島県の78才の女性の書いた本である。
 ご主人が迎えに来てくれればいいと夢も希望もない毎日から、「過去は捨て」「今日と未来のため」に生きていく一人の老婦人のドラマである。(現在83才)大地震の渦中におかれ、10メートルの津波の中での絶望感からふと青空を見上げて、「あぁ、まだ生かされているんだ」と感じ、そこから流れる雲を見つめながら「生きていこう」、いや「生きてやろうじゃないの」と小さく心に言い聞かせる79才の母。老いてもなおみずみずしい人間の生きる力・・・。読む人すべてを引きつける魅力を持っている。