2021-04-18

M-net 2021-04-18

 大局を見る 

「井の中の蛙、大海を知らず」
 コロナ禍で社会環境や生活環境が一変している。 来客も激減し、Webやリモート中心となり、会食もゼロとなり、出張もゼロとなり、人と接する事が非常に難しい昨今である。
そうなるとどうしても自分中心の考え方が主流となり、全体や世の中の動きが見えなくなってしまう。社会や相手やお客様が求めているモノは何か?分からないだけでなく、考えようとしなくなってしまう。恐ろしい事である。
社会では「古いモノを捨て、新しいモノを導入」している。つまり、「新陳代謝」や「入れ替り」がコロナ禍でも日常的に行われている。立ち止まって、社会の変化や業界の動向、そして会社の動きなど大局を知る事が大切となる。そして、それは自分自身の昨日と今日、明日の姿となる。 仕事や生活の面に於いて、5年前、10年前と同じでは、時代や社会に追いつかれてしまう…。 
大局を知るだけでなく、自らもそれに合わせた具体的行動が出来ないと、現状満足だけで過去の 人となってしまう。

 自分の意見 

何かを任されたら、途中で又は最終的に無難な総論でなく、自分の意見を 述べて欲しい。自主的に自分の見方や考え方、思いを主張してみて下さい。 指示されたままに、無難な答えを出す人が殆どである。受け身というか、 主体性が見えない。
自分の意見を述べると反論も出てくるし、間違っている 場合もあるのでついつい意見を言わずに終わらせてしまう。 間違っていたら直せばいいし、成長のチャンスにもなり、第一歩となる。 
A君は人柄も良いし、仕事も出来るが、摩擦を避ける為、敵をつくらない立派な人間であるが、 グローバル化の中、多様化の中、異能を育成していく中ではもう一歩踏み込んでほしい。 自分の意見を表に出さないと、現状で成長がストップしてしまう…。 決断するには勇気が必要である。もう少しYes,Noを自分の中ではっきりさせ、トラブルがあってもそれを乗り越えていく人になって欲しい。
常に指示待ち、受け身で何もしないで成功するより、 何か行動を起こし失敗をしても伸びていく人を育てていきたい。

 魅力ある?東京と社会常識 

当社も、日本での拠点20ヶ所のうち、19ヶ所が首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)にあり、そこで仕事をしている。地方は仕事も少なく、なかなか厳しい。
B君は田舎から東京に出て来たが、 住所も、仕事も、生活費用がいくらかかるか分からないまま、「行けばなんとかなる」と思い東京に出て来た。東京は人が多く、表面的には非常に華やかである。しかし現実は、住む所がないネットカフェ難民も非常に多く、仕事もあるがパート、アルバイト等の非正規雇用が中心で安定した収入も見込めない。住居費や生活費も非常に高く生活は大変である。B君は社会常識を全く持たず東京にやって来たが、目途が立たない…。東京は大ピラミッドで成功者も一部いるが、底辺で苦労している人も非常に多い。
B君の成功を祈ると共に、少しの社会常識の必要性を強く感じた。