2015-10-28

M-net 2015-10-28

日々変化
 マイスタースクールの日本語教育は、当社の社員Kさんが毎日新しい勉強方法を考え、生徒たちと一緒になって挑戦してくれている。どんなに良い方法だと思っても、しばらく時間が経つと効果が下がってくるからだという。これでは短期間で日本語を習得する事ができない。
 Kさんは日々、何かもっとよい方法はないかと24時間考えている。
そうすると、何を見ても聞いてもヒントがあり、やることがたくさんあって毎日おもしろいという。イキイキとした指導者の下、スクール全体が活気にあふれている。先日も、面接に訪れた日本の企業幹部が彼らのエネルギーを目の当たりにし、いたく感動していた。
 流れない水は淀んでしまうのと同じように人間も組織も変化せず、同じ事をずっと繰り返していると必ずマンネリ化し、やる気が無くなったり、手抜きをしたり、鈍感になったり、自分中心になったりして、問題が発生する。自分自身や、皆さんの組織は淀んだ水になっていないだろうか。失敗を恐れず、できれば自ら変化し、どんどん新しいことに挑戦してほしい。

教育は「1日」で人を変える
 当社社員となったAさん。最初に会った時には態度もマナーも悪く、他の社員からも注意を受けていたが、あまり変化出来ないでいた。そこで、1日私と同行するチャンスを与え、新しく物事を創造していく「ドラマ」を間近で見せる事とした。新しい物事を創り出す時には、色んな「想定外」にも直面する。良い所だけではなく、難しい事も包み隠さず見せることにした。
 すると、Aさんは1日でみるみる顔つきが変化していき、態度も見違えるように良くなった。最後にAさんに感想を求めると、「1番大切な事は、人間力だと気づきました」と話してくれた。教育とは座学で「教える事」ではない。教育とは、「行動を見せる事」「チャンスを与える事」など実践であり、気づく事さえ出来れば、「人はたった1日でも別人のように変われる」事を改めて痛感した。
 世の中には「何年経っても代わり映えのしない人」と、「たった1日で別人のように変化出来る人」がいる。「気づくか、気づかないか」、あるいは「チャンス に恵まれるか、恵まれないか」が人生を大きく変える。チャンスに感謝し、活かせる人になって欲しい。