2010-08-18

M-net 2010-08-18

日本のA社から世界のA社へ

3年ぶりに中国を訪れるというA社の社長Mさんと、もう一人N幹部と私の3人で視察旅行に行った。2泊3日という短い期間で上海と武漢をまわる日程である。
M社長曰く、「3年前の中国の商品は非常に粗悪で、日本で使えるものはほとんどなかった」。
「今回来てみて、商品のデザインやセンスは良く、品質もそこそこ、価格も安い。品揃えも多く、信じられない…」「中国に対するイメージが全然変わってしまった」「たった3年でこんなに変わるものか?」
中国の変化とスピードの早さにビックリの連続であった。
そしてもうひとつ、「GMCの学生や卒業生と会って話をしてみたい」とのことで、都合4回、計15名とミーティングをしていただいた。M社長、N幹部のするどい質問に、「テキパキと明確に、しかも具体的に答えていく。」 ひとつの答えに対して、3~4回の「なぜ?」「どうして?」という細かい質問の連続。
地に足ついた彼らの答えは、私が聞いていても「なるほど」と思えることが多く、お二人に満足していただいた。A社でも毎年GMC5名位を採用していただけるとのこと。
素質ある若い人財を教育すると、大きく変化し成長してく姿を実感していただき、“GMC教育システム” に納得していただいた。
「日本のA社から世界のA社に…」 M社長の頭の中は、中国でいっぱいのようであった。


上海に青空が戻った

私は中国へ行き始めて35年経つが、上海の青空を見るのは数十年ぶりである。
田舎で育った私にとって、晴れた日に空が青いことは当たり前である。しかし上海の空はいつも曇天であった。
今回は上海万博もあり、工場の排煙も少なく、埃のたつ土木工事や建築工事も少なく、街にゴミひとつないきれいな上海である。青い空、青い海、緑の山河…を連想して、ホテルの窓から上海の街と空を、時を忘れて見ていた…。これからますます環境や健康に関心が集まる時代となってくる…。


体感による理解

“汗”をかいて体感することによって、人は本当の意味で理解をする。
何か話をすると 「ハイ、分かりました!」 と言って、やっていることが全く違うAさんがいる。頭で理解するだけで、行動には結びつかないのだ。
先日、Aさんを連れて事務所の整理作業をおこなった。Aさんは汗だくになりながら作業を終え、最後に一言、「“行動”とは、決めたことを“即”実行することなんですね。汗を流し、体感させていただくことでようやく分かりました…」
机上の空論はいつまでたっても実益をもたらさない。時には体を動かし汗をかいてみると、日頃見えないものが見えてくる。
文章や言葉だけでは心に届かず、知識どまりになってしまうことも、実行したり挑戦・行動することで身をもって体感し、心に届く。
「百聞一見にしかず、百見一行にしかず」で、行動によって得られるものは多い。