2024-11-28

M-net 2024-11-28


 表と裏 

先日、「熊本に於けるシリコンアイランド」のセミナーに参加した。
熊本県菊陽町に台湾の半導体世界NO.1企業の台湾積体電路製造(TSMC)が東京ドーム1個分(45,000㎡)の巨大工場を設立し、年末に向けて出荷が始まる。
熊本だけでなく、九州全体が半導体ブームで湧き上がっている。
 IT、スマホ、SNSとすべてが半導体によって動いている。
TSMC熊本工場
表から見るとすごい活況であるが、一方裏側を見ると人材不足、人手不足であらゆる産業に影響しているとの事。 全九州の大学を含めて人材育成を始めたが、間に合わない。人の奪い合いは九州だけでなく、中西国、関西まで及んでいるという。
小さな飲食店のアルバイトでも、一人も集まらないと話していた…。
物事を表からだけ見るのではなく、裏面から見ると全体やプラス、マイナス面など様々な見方が出来る。
世界も、日本も激動している。産業や仕事もそして人も。

 汗に誇りを 

能登の自信や大雨で復興が全く進んでいないと、友人から聞いた。
政府は被災地に予備費を活用して復興資金を出すと言っている。どんなにお金を出しても、実際に汗を流して作業する人がいないと、何も始まらない。
解体家屋から瓦を取り除いたり、水道や下水を整える人がいなければ、政治家や役人が何を言ってもダメである。
高齢化社会やホワイトカラー化が進み、現場で汗を流す人が減っている。
我々の住宅、屋根外壁業界でも、どんなに素晴らしいプランやデザインがあっても、実際にそれを施工する人がいないと「絵に描いた餅」で終わってしまう。
IT、スマホの世界でも、表面的な現象や情報は瞬時に入ってくる。
情報を得る事が目的ではなく、それをどう活用するかで、情報の価値が決まって来る。
どう考え、どう活用するかは人である。
能登の事例のように、リアルなアナログの社会でもお金でなく人である。
人がいなければ、何も出来ない。
人や職人を育て、日本やアジアでNO.1の施工会社を目指し、施工し汗を流す事に「自信と誇り」を持っていきたい。