どうする日本
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今、日本は東日本大震災(地震・津波)と原発問題による国難である。地震・津波は天災だが、原子力発電所の放射能問題は人災とも言える。
こんな状況下でどうしたらいいのか…?誰も正解を持っていない。
多くの人と毎日会っているが、この問題の話題がまず最初である…。話全体が暗く、明るい方向性が見えてこない。私はこんなふうに話をしている。
1.まず被災者の救出、保護、当面の対策などが緊急に求められている。
原発をどう抑えこむか、総力を上げて取り組む必要がある。
2.もう一つ、当面や現状対策だけでは将来が見えてこない。勿論、国内のモノづくりを再建
しなければ地域復興はありえない。しかし、グローバル化や国際化の今、日本国内だけ
で考えていても始まらない。中国やベトナム・タイ・インドなどアジアと一体化した戦略が
必要である。
某新聞の社説に、災害などの外的ショックにも経営が揺るがない「強い企業」の条件が記されていた。ひとつは「世界で戦える企業・商品を持つこと」、もうひとつは「変化への素早い対応」とあった。まったく同感である。
ピンチだからこそチャンスでもある。発展著しいアジア諸国と手を結び、従来のビジネスモデルとは違う新しい事業展開が求められる。外に目を向ければ、視野も広がり、気持ちも明るくなってくる。内向きだけでなく、チョット外を見てみよう。
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先日、当社の東京事務所に、ハローワークの担当者が訪問してきた。
何のために来たのか?話を聞いてビックリ。「南富士さんは職安に求人(中国ビジネス関係)を出していますが、会社の業務内容を教えていただき、もっと若い人を採用してもらえませんか…?」との事。つまり営業。求人開拓に、国や東京都が動いている。
若い人の就職が厳しく、今後は被災地の東北からも東京に職を求めて多くの人が来る…。一人でも多くの人(特に若者)に就職のチャンスを下さいとの事。
ハローワークは今まで、求人者(企業)と求職者(仕事を求める人々)を結びつけることが仕事であって、外に出なくても良かった。時代が変わり、求人が減少している今、求人する企業を見つけなくてはならない。社会の大きな変化を肌で感じた。
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