2007-11-18

M-net 2007-11-18

直間比率

直接仕事(営業や現場、他)をする人の比率を直接費と言い、間接部門(事務やスタッフ)で働く人の比率を間接費と言う。仕事全体の中で、この直接、間接の比率を直間比と表す。ベストな比率は直接費90に対して間接費10と言われている。最悪でも80:20である。
I社の業績が伸び悩み、新しい発想も出てこない。原因を調べてみると直間比率が50:50である。つまりスタッフや管理部門が多く、実際に働いている人(稼いだり、知恵を出す人)が全体の半分である。これでは業績UPは望めない。その事に幹部が気付いていない・・・。
業績向上の為には、頑張る事や一生懸命やる事ではなく、仕組みやシステムをチェンジしなければならない。
努力しても成果が向上しない場合、改善、改革でなく、根本から変えなくてはならない。


トイレ掃除

この頃社内で、短期間の研修や仕事で出張する場合が多い。こんな時にホテルでなく独身寮に短期滞在する。さて、業務が終了し、帰る時である。

・家を出る時そのままに掃除もしないで出る人もいる。
・自分の使った部屋だけは掃除していく人もいる。
・自分の部屋だけでなく、寮の周りや廊下、トイレまで綺麗に掃除して出て行った人がいた。

H君である。
本人曰く、「時間があったので掃除しただけです。」との事であるが、自ら気づいて行動をしており、言葉に言い表せないくらい立派であるし、誇りに感じる社員である。これを見た、知った人達は「恥ずかしい。」と言葉にならないようである。又、夜遅く、人に見られないように事務所のトイレを掃除しているY君もいた。
言うまでもなくH君は短期出張で見違える程成長した。
行動が人を成長させるのか、人が出来てから行動するのか分からないが、全ては「何をしたか」である。


会えるまで帰らない

ビジネスの交渉には時間がかかる。それも決定権のある人と会えなければ、なかなか前に進まないのが現実である。
Lさんは最終局面でどうしてもトップと会って結論を出したいと思い、相手の会社を訪問した。しかしトップは不在との事で担当者や副責任者と会って話したが埒が明かない。
Lさんは「社長(トップ、決定権のある人)と会えるまで帰らない。ここで待たせてもらいます。」と言ってガンとして動かず7時間待ち続けた。
困ってしまったのは相手の会社の人達である。右往左往である。社長と連絡したり、もっと上の最高幹部に相談したりのてんてこ舞いである。
数日たって最高幹部のKさんは私に「Lさんはすごい」「一生懸命さが伝わってくる」「南富士さんにはすばらしい社員がいる。」とベタ褒めであった。勿論そのビジネスも上手く進んでいる。