2005-07-08

M-net 2005-07-08

世界のT社

 日本を代表するメーカーの一つにT社がある。
 いつの間にかT社は日本でなく世界のトップメーカーになった。
 このT社に部品、材料を納入しているサプライヤーのトップ、幹部と会う機会が増えてきた。
 先日某メガバンクの支店長にこのT社の幹部を紹介してもらえませんか?とお願いをした所、「杉山さんの依頼なのでぜひご紹介したいが、T社は当行より強力な資金力、情報力を持っており、なかなか紹介しにくい…」との事。そう言われれば言われるほど、会ってみたくなるのが人情である。なぜ会いたいのかを文章にして、この支店長にこの件を託してみた…(結果はまだ分からない。)

 T社は今まで「石橋を叩いても渡らない」企業であったそうである。今グローバル化の中ですごいスピードで決断を下し進出を決めている。協力会社各社はそのスピードについていけない。T社の決断、情報とネットワーク、その先見力を少しでも知ってみたい。

 T社は世界戦略でBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)でも生産を開始し始めた。協力会社の各社にもT社と歩調を合わせて、各国に進出する様、依頼が来ているとの事。世界進出に対して資金は何とかなるが、何ともならないのが「人材」であるとの事。
 「技術や管理できる有能な幹部人材が底をついてしまう…」異口同音にそんな話を聞く。当社のアジアでの人材育成紹介システムがより社会に貢献できる日も間近になって来たと少しずつ実感をしている。


転がる石に苔は生えない(Practical)

 完璧な理論なんてないと思っている。
 長い時間議論して答えを出すのも、一つのやり方である。
 私は、物事全てを前向きに考え、まず自分や自分達で出来る事から実行に移し、間違っていたら直せばよいと思っている。

 苔寺の苔は、石の上に生えている。それは動かない、転がらない石の上に生えている。もしこの石が動いたり、転がったりしたら、苔は生えてこない。
 人間でも同じような気がする。変化しない、進歩しない人には苔が生えてくる。苔が生えてくると、ますます動かなくなってしまう。

 頭の固い2人の人と会った。二人とも真面目に努力?(自分ではそう思っている)しているようだが、変化も進歩もあまり見えてこない。何となく苔が生えてきたようにも思える。Practicalとは実践的、実際的にやってみる事を意味している。今時代はPracticalな時代であり、Practicalな人材を求めている。